概要
アニメ『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』の最終話に登場したロボット。
原作ゲーム『スーパーロボット大戦OG2』には登場しないアニメオリジナルのラスボス。
第一話冒頭で撃破されたかに思われたアインストヴォルフ(ゲシュペンストMK-Ⅲ)が「こちら側」に転移し、「ベーオウルフ(あちら側のキョウスケ・ナンブ)」の力で更なる変異・巨大化を遂げた存在。
全身のカラーリングが銀色に染まっているのが最大の特徴。
両肩のクレイモアは無数のエネルギー弾を乱射する武器に置き換えられ、左腕にはチェーンガンの代わりに結晶体から高出力ビームを発射する3連装エネルギー砲が装備されている。アインストヴォルフから受け継がれた胸部ビーム砲は2連装になり、コアを露出せず肩部の装甲を展開するだけで発射可能になった。リボルビング・ブレイカーも巨大化し、杭部分が両刃剣のような形状になっている。また、赤青二機のコピーゲシュペンストMK-Ⅲを生成する能力も持つ。
しかし、ソウルゲイン戦で受けたダメージにより自己再生能力に不具合が生じており、アインスト特有の空間転移能力が(登場時点では)使用不可能になっていた。
作中での活躍
アインストヴォルフ時に召喚した複製メカ軍団で鋼龍戦隊の動きを封じ、自らは直接地球への侵攻を図った。しかし、空間転移しないで地球に向かった事から、ヒリュウ改のレフィーナ艦長に「転移しなかったのではなく、出来ないのではないか」という弱点を見抜かれ、システムXNを利用したワープによる待ち伏せを受けてしまう。
新たに召喚したコピーゲシュペンストを差し向けて龍虎王、ヴァイサーガを振り切る事は出来たものの、まずソウルゲインに肉薄されて胸に玄武金剛弾を叩き込まれる。反撃でソウルゲインを大破させることには成功するが、その隙にアルトアイゼン・リーゼに肉薄され、傷跡へリボルビング・バンカーを撃ち込まれ、胸部に大穴を開けられてしまう。
弾切れになったアルトの左腕を破壊し、3連エネルギー砲でトドメを刺そうとするが、ペルゼイン・リヒカイトが身を挺してアルトを庇った為に失敗。直後に再突撃したアルトはノイ・ヴォルフを大気圏へ押し込み、同時に第一話でアインストヴォルフのコアに撃ち込まれ、そのまま体内に残存していた玄武剛弾目掛けてリボルビング・バンカーの杭を打ち込んだ。結果、玄武剛弾が爆発したことでコアが致命的ダメージを受け、ベーオウルフが「バカな!未来が過去に……!」と言い遺すと同時に大爆発、完全に消滅した。
「ノイ」とはドイツ語で「新しい」という意味であり、「アルト」とは「古い」という意味である。ベーオウルフの断末魔はアルトアイゼンという「古い」機体に負けたこと、そして過去に受けた古傷が原因となって未来を失ったことへのダブルミーニングであると思われる。