CV:大塚芳忠
概要
キャラクターデザインの高橋晃氏によると、「変にひねってもしょうがないので、ズバリトランプのKのキャラをイメージ」したとのことである。
(ただし王妃はトランプのQをモチーフにしたわけではない。)
以下、第46話以降の核心部分ネタバレ
平和だった頃のトランプ王国。
国王と王妃の間に女の子が誕生した。後のマリー・アンジュである。
しかし王妃は娘を産み落とすと同時に、息を引き取ってしまう。
国王は残された娘に「母の分まで光り輝いて生きよ」と願い、アンジュもその深い愛に包まれ、美しく健やかに成長していった。
ところがある日、アンジュは謎の病に倒れて明日をも知れぬ命となってしまう。
彼女を助ける方法はただ一つ。王宮の地下で封印を守っているエターナルゴールデンクラウンの力を借りることである。
この世の全ての知識を秘めるというクラウンならば、病を治す方法もわかるはず。しかしクラウンは、かつて伝説の戦士プリキュアが倒した『闇』を封印する役目を果たしていた。その封印を破るということは、世界に再び『闇』を解き放つことを意味する。
娘の命か世界の平和か。究極の選択を迫られた国王はジレンマに陥っていた。
だがアンジュの命の灯はもはや消える寸前・・・
「そうだ・・・アンが死んでしまえば、もはや世界は終わったも同じ・・・
アンさえ助かれば、世界などどうなっても構わない・・・!!」
そして国王は封印を破ってクラウンを手に取り、そこから得た知識でアンジュは一命を取り留めた。
ところが安堵する国王に、封印を解かれて蘇った『闇』が忍び寄る。
「最愛の娘を救うために禁忌を犯し、世界を破滅へと導く・・・
これぞ正に究極のジコチュー・・・貴様こそわたしの器にふさわしい!」
国王の姿はアンジュの目の前で、巨大な悪の怪物キングジコチューへと変貌してゆく。
実はアンジュの病も、封印の隙間から漏れ出した『闇』の仕業だったのだが、そうとも知らず国王は『闇』の罠に嵌り、ジャネジーに心を支配されてしまったのであった。
ジコチュートリオ、リーヴァ、グーラらを率い、トランプ王国を破壊しようとするキングジコチュー。アンジュはミラクルドラゴングレイブで何とかキングジコチューを石化封印したが、自身も追い詰められ、心を2つに割り、肉体を卵に変えざるを得なかった。その2つの心から生まれたのが、レジーナと、円亜久里ことキュアエース、卵から孵ったのがアイちゃんである。
そして時は流れ、ジャネジーを十分蓄えたキングジコチューは復活し、レジーナと共に人間界への侵攻を開始する。
しかしキュアハートの真心で愛を取り戻したレジーナと、キュアエースの説得を前にキングジコチューは苦しみ始める。その心の中にはまだ愛が残っていると確信したキュアハートは、レジーナやキュアエースらと共にキングジコチューの体内に突入。
心臓部に囚われていた国王は、キュアハートのみなぎる愛の光と、娘アンジュの分身であるレジーナ、キュアエース、アイちゃんの叫びにより元の心と姿を取り戻し、キングジコチューは消滅したのだった。
最終話ではトランプ王国の国王から退位して、レジーナと共に地球で暮らしている。
作務衣姿でマナの祖父・宗吉と将棋を指す様子が描かれ、こちらの世界で隠居生活をエンジョイしているようである(エンジョイという言葉の軽さ故に退位する前の事件の後始末や引き継ぎといった激務の描写が語られないのは尺の問題とはいえ悲しい限りである)。
トランプ王国はその後共和制に移行し、アンジュの婚約者であったジョナサン・クロンダイクが初代大統領に就任している。
余談
上記の通り最終話で退位して隠居してしまったが、もし自らが退位直後に共和制に移行して大統領に就任するという設定だったら、制作スタッフは間違いなくトランプ大統領誕生の予言者と言われていただろうと思われる。
関連タグ
歴代プリキュアシリーズの父親
メフィスト ← トランプ国王 → ホープキングダム王
トランプ王国国王 → ドクター・トラウム