CV:櫻井孝宏
概要
17話にて、レジーナの繰り出した彫刻家ジコチューの放つ怪光線で、キュアソード、キュアダイヤモンド、キュアロゼッタは次々に彫刻に変えられてしまい、一人残されたキュアハートは大ピンチに陥る。
その時レジーナとジコチューの前に、トランプ王国の戦士の証である鎧に身を包んだ、凛々しい姿のジョー岡田が立ちはだかった。
そしてプリキュアの窮地を救った彼は、続く18話で今まで隠し続けていた自分の本当の名前が「ジョナサン・クロンダイク」である事、マリー・アンジュ(アン)王女の近衛騎士にして婚約者である事を明かしたのだった。
キングジコチューとジコチュートリオの王都襲撃時には辺境警備の任に就いていたが、使い魔である青い鳥「クオレ」からの急報で単身王都を目指す。しかしその途中でジコチューの群れの襲撃を受け、何とか撃退はしたものの、到着した時には、王都はジコチューが徘徊する廃墟と化していた。
無人の王宮にてアン王女を探す中、とある一室で魔法の鏡(アン王女とキュアソードが脱出した異世界への扉)を見つけたジョナサンは、その中に入り、人間界=相田マナたちの住む世界に遷移。「ジョー岡田」と名乗り、王国の伝説にある戦士「プリキュア」を探し、ジコチューを打倒して王国を復興すべく行動を開始したのだった。
第1話から物語の要所に登場し、やや胡散臭い行動とキザな台詞でマナ達を煙に巻きつつ、キュアラビーズを与えるなどしてプリキュアの手助けをしていた彼が、トランプ王国の関係者であろう事は大半の視聴者は察しがついていたが、まさか王女の婚約者という予想以上の重要ポジションだったとは思わず、意表を突かれたであろう。
ちなみに、クロンダイク(Klondike)とはトランプゲームのソリティアの1種のことである。Windows上で遊べる「ソリティア」はクロンダイクのことである。
行動方針
表だってジコチュー一味と戦うことは避け、隠密をよしとする。
「敵を欺くにはまず味方から」と言わんばかりに、自分の正体や目的は味方にさえ教えないことを徹底していた。
彼の序盤の目的は「新しいプリキュアを見出す」ということだったが、相手にラビーズだけ渡しても妖精がいないとプリキュアに変身することはできない。
そしてシャルルたち妖精3姉弟も王女からの使命でプリキュア探しをしていた。普通に考えれば妖精たちと連携してプリキュア探しをする方が効率がいいはずなのだが、彼は3姉弟にも正体を隠し続けていた。
しかし結果的に、妖精たちがプリキュアとして選んだ少女には、ほぼ同じタイミングで彼から都合よくキュアラビーズが渡されている。
この点はアニメならではのご都合主義かも知れないが、マナがプリキュアに選ばれて3姉弟も彼女と行動するようになった直後に、マナの家の近くに引っ越してきたことを考えると、第1話以前から3姉弟の行動を追跡していたと考えた方が自然である。
実際、作中ではクオレがプリキュアや3姉弟を見張っていた様子がうかがえる。
第18話で正体を明かしてからは自らの知ることをプリキュアたちにも伝え、それからしばらくは戦闘サポート要員としてジコチュー一味との戦いにも参加するようになったが、第22話で氷柱に封印された王女を秘匿するために再び隠密行動をとるようになる。以後第44話で魔法の檻に閉じ込められたキュアハートを救出しに現れるまで、ジョナサンの動向は秘密のベール(彼ではない)に隠された状態になり、本当に味方なのかどうかの保証がないと不安がる声も出ていた。
最終的に、第45話にてプリキュア三種の神器の一つエターナルゴールデンクラウンを発見して円亜久里に託したこと(そして、亜久里を介してエターナルゴールデンクラウンから伝えられた真実に対する態度)で、彼はプリキュアの協力者ポジションである事が確定した。
実力についての考察
変身して自己強化をしているプリキュアと比較すれば戦闘力は落ちる。
しかし、生身で、しかも金属製の甲冑を纏った重武装、なおかつ無酸素(酸素ボンベを使用しない登山)の状態で、おそらく千メートル以上の標高はあろう雪山に、辛うじてながらプリキュアについて行けたのだから、実際の身体能力は地球人以上と推測される(現実の地球人が真似しようものなら高山病だけでは済まない。なおトランプ人が全般的に地球人より身体能力が高い可能性がある)。
また、レジーナショック前ながら赤目状態のレジーナと互角に戦闘出来ている。さらにジコチューの王都襲撃時には、大量のジコチューを撃破して、なおかつほぼ無傷で王宮に到着しており、ジコチュー単体程度なら軽く一蹴できるものと思われる。
もっとも、45話で再会するまでにいろいろあって強くなったプリキュア達とはかなり水をあけられてたようで、46話ではキュアエースやキュアソードの動きについていけなかった。
ジコチュー来寇時の勤務地についての考察
先述の通り、ジコチューがトランプ王国王都を襲撃した時、ジョナサンは「辺境警備の任に~」と述べていたが、実際の映像では、彼は赴任した砦から王宮を視認していた。
この発言と実際の映像の関係について、「トランプ王国では王都と国境線がわりかし近い」「近衛騎士の感覚では王都以外はみな『辺境』である」など諸説が飛び交っていた。
実際のところは明らかではないが、距離至近説については「トランプ王国の領土そのものが狭い」「王都が東西南北のどちらかの国境線に偏っている」という仮説と、「物理的距離と視認可不能性の関係については、大気の清浄度差を考慮する必要がある」(現実でも、『大気汚染の進んだ現代では東京から富士山を視認できる日は1年にほんの数回だが、江戸時代にはほぼ毎日視認できた』との指摘がある)との反論がある。
放送終了後、シリーズ構成の山口亮太は、自身のTwitterやnoteで『ドキプリ』を回顧しているが、ジョナサンについて「マナたちの持つ変身用キュアラビーズは、トランプ王国滅亡のしばらく前に太古の遺跡から発掘されたもので、その警護にジョナサンが就いていた」という裏設定を明かした。この事と「アン王女の婚約者」という立場、そして作中(特に46話)の行動や情報から、彼が辺境に派遣されたのは、「国宝どころか国家最高機密に等しい古代のキュアラビーズの警護」のためという推察が出来る。おそらく、病の床にあったアン王女を救うべく、「一万年前の闇」の解放を覚悟の上でエターナルゴールデンクラウンを使う決心を固めたトランプ国王としては、本来なら自身(か王位継承権者であるアン王女)の大権に属するプリキュア選任権-その象徴であるキュアラビーズを将来の王配たるジョナサンに委ねることで、その先に待ち構えている回避不能の災厄に抗おうとしたのではなかろうか。
関連タグ
ジョナサン・モリス … 中の人繋がりかつ「ジョナサン」繋がり
マクギリス・ファリド … またの名を「悪い岡田」
ジョナサン・ジョースター … 「ジョナサン」と「ジョー」繋がり