概要
変身ヒーローもの例に漏れず、プリキュアにも偽者が登場している。
しかし、意外にも変身ヒーローものにありがちな「敵がプリキュアの姿で悪事を働き、本物の信用を失墜させる」偽物は一度も無い。プリキュアの存在が世間に知られていない設定の作品が多いこと、プリキュア同士の戦いが視聴者に好まれないことなどが理由と思われる。
ファンのコスプレによる偽物
初代では、主人公の美墨なぎさ・雪城ほのかの同級生である越野夏子・森京子は自作の衣装でそれぞれキュアブラック・キュアホワイトに扮し、公園で子どもたちを前に披露していた。決め台詞を言い間違えるという一幕もあった。
『HUGっと!プリキュア』では愛崎えみるがプリキュアに憧れて衣装を自作し、「キュアえみ〜る」なる名で活動していた。後に相棒となるアンドロイド・ルールーが「プリキュアである確率・87.56%」と分析するなど、出来は良かったようだ。
これらは単なるコスプレなので、本物ように超人的な能力を得たわけではなかった。ただしこのうちでえみるは後に本物のプリキュアに覚醒している。また夏子もある意味では後に本物のプリキュアになったともいえる。
偽物作戦
初代ではポイズニーが雪城ほのかに化けて相棒の美墨なぎさを陥れようとした。
『ハートキャッチプリキュア!』のダークプリキュアは変装はしないが、「『プリキュア』と自称して悪事を語ることで本物のプリキュアの信用を下げる」作戦をしている。
『スター☆トゥインクルプリキュア』では、宇宙怪盗ブルーキャットが追跡するプリキュアたちの隙をつくるため、とっさの判断でキュアスターそっくりの姿に化けたことがある(スターブルーキャット)。ただし彼女の変身術の未熟さゆえに猫耳と尻尾はそのままであった。彼女は後に本物のプリキュアになっている。
『ヒーリングっど♥プリキュア』に登場するキュアアース(現代)はテアティーヌの願いを受けて精霊が先代のキュアアースを模して生み出した存在で、ある意味では先代キュアアースのコピーないし偽物である。
悪のプリキュア
『Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』のダークプリキュア5をはじめとして、正義のプリキュアの「まがいもの」のような敵キャラクターがシリーズでも度々登場している。しかし、それらは黒いコスチュームなど正義のプリキュアとは全く異なる姿をしており、プリキュアを騙って悪事を働くような展開にもならず、「偽ウルトラマン的な偽物」ではない。
詳しくは「悪のプリキュア」を参照。