概要
バビリム王国の守護女神イシターに仕える巫女。シリーズのヒロイン。
若干ウエーブの掛かった長い黒髪がトレードマークで、ミニスカート型の半袖ワンピースにオーバーニーサイズのロングブーツとアームカバーを身に着けている。
設定
イシターの巫女は神の信託によりバビリム生まれの少女から選ばれ、女神の言葉を人々に伝える役目を持つが、大人になるにつれて神の言葉を聞く力を失ってしまう。その後、新たな信託によって選ばれた者に巫女の役目を託し、バビリム国の王と結ばれ王妃となるというしきたりがある。
カイもその一人であり、幼い頃から仲良しだったバビリム王国王子ギルガメス(ギル)とは許婚同士の間柄で、やがてバビリムの王と王妃になる運命にあった。
その後、アヌ神による塔(後のドルアーガの塔)破壊の巻き添えを食らって重傷を負ってしまったギルを懸命に介護しながら、復活した悪魔ドルアーガのもたらした混乱の中、神々への信仰を失わずイシターに祈りを捧げ続けた結果、ドルアーガに奪われたブルークリスタルロッド奪還の手段として『勇気を身軽さに変える魔法のティアラ』をイシターより授かる。こうしてギルを残し単身塔に挑んだものの、ドルアーガの魔力の前に敗れ、石となって捕らわれてしまう。
『ドルアーガの塔』本編でギルに救われた後、その続編である『イシターの復活』にて彼と共に塔を脱出して生還を果たし、そのまた続編である『ザ・ブルークリスタルロッド』にてロッドを天上界に返還する為の旅に出るが、その行く末は一定ではなく、様々な結末を迎えることになる。
性格
カイの性格はシリーズ本編では明確に描かれたことがないため窺い知るのは難しいが、幾つかの作品では断片的に彼女の性格が描かれている。
特筆すべきはイシターの巫女としての信心深さであり、周りの人々が神々への信仰を失った中でもイシターに祈り続ける深い信仰心を持っている(その心の光は、その身が闇に堕ちてしまった世界線でも失われなかったという)。
幼馴染であり許嫁でもあるギルとの絆は誰よりも深く、前述の通り昏睡状態のギルに献身的な看護を行っていた他、囚われの身でもギルの助けをずっと待っていた一途さを持ち、女神イシターに彼のため自分の命を捧げることを申し出るほどである。
一人の少女としては明るく優しく素直であるが、一度決めたことは曲げない頑固な面もあり、その強い意志は魔物だらけの塔に単身挑む勇気としても表れている。
しかし、若さ故の未熟さが残り、失敗や失言をよくやらかし、中でも普段から天井に頭をぶつけるドジ体質であったという(特に、若い頃が描かれた『ドルアーガオンライン』では公式4コマ漫画で「ゆる嫁」と呼ばれていたりする)。
後にゲスト出演した『ナムコクロスカプコン』(CV:田中理恵氏)では、やや生真面目な委員長的性格として描かれている他、挑発に乗って感情的になりギルに宥められる場面も見られた。
能力
所謂悪者に囚われた主人公が救出するヒロインという立ち位置の回ではあるが、ただ助けられるだけの存在ではなくドルアーガの塔の前日譚である『カイの冒険』では魔法のティアラの力で高いジャンプ力を発揮している他、ギルに助けられた後に塔から脱出する時系列を描いた『イシターの復活』ではブルークリスタルロッドの助力によるものが大きく、レベルアップが必要になるものもあるが、攻撃・回復・補助・妨害と幅広く様々な種類の魔法を使うことができる。特に相方のギルは『ドルアーガの塔』の時とは打って変わって大きく弱体化しているため、『カイの魔法を上手く使う事がゲームクリアの鍵』と言っても過言ではない。
『ナムコクロスカプコン』に出演した際も、イシターの復活の時と同じく様々な魔法でギルを援護する。
出演作
関連イラスト
関連タグ
ギルガメス:前述の通り、カイにとって色々な意味でコンビといえる存在である。
他作品の関連項目
エルキドゥ→Fateシリーズのエルキドゥのモデルはカイである可能性がある。ちなみにFateシリーズのギルガメッシュのモデルはドルアーガの塔のギルガメスである。
キ→カイの名前の由来であると言われているメソポタミアの大地母神。しかし、ギルガメスとカイの関係性を知るとカイの元ネタは『ギルガメシュ叙事詩』に登場するエンキドゥであると考えられる。
ジェニファー・ウィルス:別のナムコ作品に登場する主人公が救出することになるヒロインであり、カイとは『主人公の恋人(後に夫婦な関係になる)』、『ロングヘアー』という共通点がある。