オリジナル版「スプラッターハウス」シリーズでのリック
Part1~Part3
シリーズを通して恋人ジェニファーを救い出すため、被った者に超人的な力を与える
仮面の精「ヘルマスク」と手を組み怪物と戦うが、同時にヘルマスクに翻弄される運命を背負っている。
第1作目となるアーケード版(以下『AC版』と記述)ではホッケーマスクのような
ヘルマスクを被っているため、映画『13日の金曜日』3作目以降のジェイソン・ボーヒーズに似ている。
ただし海外版では版権に絡む問題を回避するためか、ドクロのようなマスクに変更された。
Part2,3もマスクデザインが変わっているが、シリーズを通して筋肉質の体にスキンヘッドで、ボロボロの服を身にまとい仮面を被っているという点は変わらない。
Part3では「パワーストーン」から得る霊力で変身し、更に筋肉質になる。内臓を硬質化させ、槍のように突き出す必殺技も持つ。最終的に自身に力を貸していたヘルマスクは究極邪神の魂を失った「器」に取り付いてしまうが、長い間ヘルマスクの力の恩恵を受けていた為か、その時には既にリック自身の身体も変調をきたしていた様で、ヘルマスクが離れても力を失わないという予想外な展開となり、それがヘルマスクの野望を失敗に終わらせる結果となっている。
わんぱくグラフィティ
ファミコンで発売されたデフォルメ作品であり、リックも2頭身になり可愛らしい。
他のキャラクターとの身長比較から恐らく子供だと思われる…が、隠しエンディングの内容からPart1の直前の時系列と見るのが妥当なのであまり気にしない方が良いかもしれない。
パンチやキックは使わず通常は斧で戦うが、時たま手に入るライフル銃(装弾数10発)を使うと
群がるザコをまとめてバラバラにする事ができる。
また、とあるステージで頭上から落ちてくるバケツを喰らうと、しばらくの間バケツを被ったまま戦う事になる。
人物像
レトロゲームであるために情報量が少なく、細かな人物像は不明だが、Part2の取扱い説明書にあるリックの手記や、
彼が屋敷内の怪物について書いた説明文等を見ると、文体からは非常に真面目な上に、悪しき者たちに対しては不寛容に徹する仁義の強い性格であることが推測できる。
「この世に秩序という言葉しかなければ、奴らはけして生まれ出る存在ではなかった。
ああ、この忌まわしき者どもに魂を与えし輩よ、罪深き己の業を呪うがいい」
-リック・テイラーの手記より
その他
ヘルマスクを被っている時は筋肉質でスキンヘッドだが、これは仮面の力で変身しているためであり、
外せば元の体に戻り、髪も戻る。Part2のエンディングでは仮面を取った素顔のリックのシルエットが
見られるが、変身が解けても体つきはがっしりとしていて、髪もふさふさである。
横顔もすっきりとしたシルエットで美男らしい。
わんぱくグラフィティでもエンディングで仮面を外すが、こちらでは素顔以外は仮面を付けている状態のグラフィックを流用しているため、後頭部ハゲになってしまっている…
Part3ではバッドエンドで家族の写真が出るが、実写なのでリック本人ではなく役者である。
ゲーム中での彼の服の色はそれぞれ違った色に見えるが、説明書内でのイラストは「わんぱく~」を除き全て青色系の服を着ている。
AC版は青いスーツファッション、Part2は前述と同じだが紺色、Part3はAC版よりも鮮やかな青い革ジャンとジーンズを着用している。
因みに趣味はベースボールと、芝の手入れ。愛車はアコード。
キャラクターデザインを担当した織田尚氏の談によると、「リック」という名前は特殊メイクの巨匠リック・ベイカーから拝借したものである。(姓の「テイラー」の元ネタについてはディレクターに聞かないと分からないとのこと。)該当ツイート
SPLATTERHOUSEでのリック
バンダイナムコゲームスアメリカ制作。
北米、ヨーロッパでのみ発売されたAC版のフルポリゴンリメイク作品。対応ハードはPS3とXbox360。
さらわれたジェニファーを仮面の力を借りて助けに行くという大まかな流れは従来と同じだが、変身前・変身後共にデザインが変わり、人物像も欧米人の感性と解釈で設定され、
以前にも増してバイオレンス色が強調されたような仕上がりとなった。
変身後はPart3の変身時に近い上半身裸の姿だが、裸足ではなくスニーカーを履いている。オリジナル版以上に筋肉質で特にOPとEDのムービーでのリックはアメコミのハルクを思わせる。
基本は俯瞰視点の3Dアクションだが、従来のようなサイドスクロール方式に切り替わるシーンもある。
変身後ではオリジナル版には無かった様々な能力が追加されており、敵を倒し血を得れば得るほど強くなる。
更に自由に体力を回復させる事ができ、特殊攻撃は両腕から巨大な刃を生えさせ、敵を真っ二つにする事もできる。極めつけは一定時間無敵の怪物バーサーカーに変身する「バーサーカーモード」。
発動中は体が一回り大きくなり、背中は棘のような骨?が突き出て、肘から太く長い爪のようなものが生えている。これを武器に敵を切り刻んで暴れるなど、オリジナルとは全く別キャラの様。
一応、似たような機能はPART3から使用していたが、多様化とグラフィックの進化の影響か、人間辞めやがった感もオリジナル版以上である。
人物像
アメコミのスーパーヒーローのように、変身前とのギャップを強調するためか、オリジナルとは違い体系は非常にか細く、眼鏡をかけて顔つきは冴えないが、意外と大人しそうに見えて口が悪い。
この口の悪さは変身後でも発揮されている。
ヘヴィ、デスメタル好きで、ゲーム中の楽曲提供バンドは彼お気に入りのバンド。
ちなみにアングラサイト通で、ハロウィンの時に酔った勢いで浮気をした事があるらしい。
その他
声優はスパイダーマン役で知られるアメリカの声優、ジョシュ・キートンが担当している。
変身前に着ているTシャツは楽曲提供バンドの中の一つである「マストドン」のTシャツ。
履いているスニーカーは実際に発売されているモデルで、今作とのコラボシューズも発売された。
関連タグ
クリス・テイラー□名字が同じ。