ヘルマスク
へるますく
スプラッターハウスシリーズ全てで主人公リック・テイラーに力を与える呪いの仮面。
海外での呼び名はテラーマスク(terror mask)
古より覇者と共にあった精霊が宿る仮面で自我を持ち、言葉を話す。威厳のある口調で、一人称は「私」。
初期は某殺人鬼のマスクに似ていた。
身に着けた者に強大な力を与える能力を持つ。またシリーズ毎にデザインや能力も変わっている。
ただし、その力は何かに取り憑いていないと発揮出来ないという欠点がある。主人公のリックに力を貸していたのも、邪魔者を始末した上で自身の力を最大限に発揮させるために最も適した身体を得るのが目的であったようである。
シリーズで毎度リックに力を貸しているが、良心でリックを助けているのではない。彼自身にも目的があり、互いに利用し合っているという、ギブ・アンド・テイクに近い関係性。
そのため、PART-1、PART-3では最終的に敵対する事になるが、長い時間リックと一体化していたからか、リック自身の身体にも変調が起こっており、毎回敗れるというのがパターンとなっている。
ただし、ヘルマスク自身は不死身であるらしく、マスクを何度破壊されても、最後の最後では蘇っている。
リックとは対立するものの、目的を果たすためには、リックの身体が相性が良く、利用する人間の肉体としては最上だと捉えているようである。
シリーズでの活躍
『I』では
ウェスト邸に訪れて命を落としたリックの前に現れ、彼に自らの力を貸す。
しかし、真の目的は「邪魔な魔物達を始末して封印されていた怪物の力を手に入れる」事にあった。ウェスト邸の魔物達を始末した後、屋敷の外の地下に封印されていた怪物に乗り移り、巨大なゾンビ状の怪物「ヘルカオス」と化す。
巨体に物を言わせた圧倒的な力で、用済みとなったリックを追い詰めようとするが、彼の身体には自らの力が残っていたという予想外の事態から、返り討ちに遭う形で倒される。
だが、リックが去った後、ヘルマスクは何事も無かったかのように復活し、不気味な笑い声を上げるのだった。
『II』では
前作で最愛の恋人であるジェニファーを失い、立ち直れない日々を送っていたリック。彼の前に再び姿を現し「死んだジェニファーを蘇らせる方法がある」と唆す。ウェスト邸の地下に存在する「隠された館」を探すよう促し、リックに自らの力を貸す。
リックと共に「隠された館」を見つけ出し、中に潜んでいた元凶であるウェスト博士を始末することに成功。その後、自らの教えた「復活の秘儀」によってジェニファーは蘇り、冥府から解き放たれた巨大な肉塊状の怪物である「忌まわしき神々の僕」を倒す。これで一件落着かと思いきや「禁断の封印を解いた事を忘れるな」と、意味深な言葉を告げた後、笑いながら姿を消す事になる。
前作と異なり、本作ではリックに敵対する行動はとらないが、やはり今回の行動にも裏があり、その真実は次回作によって明らかとなる。
『III』では
前作から5年後…。
邪神の一族が、禁断の封印から解放された「究極邪神」を完全開放させるべく、「月食の夜」に生まれた、リックとジェニファーの子であるデイビッドを狙っていた。その企てを察知したヘルマスク。自らの宿敵となる「究極邪神」を倒すべく、ジェニファーとデイビッドの二人を連れ去られたリックの前に現れ、三度力を貸す事になる。
邪神の僕によって寄生虫を植え付けられたジェニファーを救う方法を教える等、今作でもヘルマスクはリックに協力的な姿勢を見せる。だが、その行動には裏があった。真の目的は、自らの宿敵である「究極邪神」を倒した後、抜け殻となった究極邪神の身体を乗っ取り、自らがそれになり替わる事にあった。
魔石の開放によって復活した「究極邪神」は、リックの活躍によって倒された。目論見通りその抜け殻を乗っ取ったヘルマスクは強大な力を得る。そして、自らにとって最大の障害となり得るリックを抹殺すべく襲い掛かる。
しかし、リックの中に自らの予想を遥かに超える力が秘められていた。死闘の末敗れる事となったヘルマスクは、自らが滅びる結末に納得出来ないまま、完全消滅を迎える事となった…。
2010年発売の海外リメイク版「SPLATTERHOUSE」ではふざけたり、下ネタを連発するなど、口調や性格もミーハー的なものに変わっている。
PS3、Xbox 360で発売された同社のソウルキャリバーⅤではキャラクタークリエイト用ヘッドパーツのDLCで、テラーマスクの名でリメイク版のヘルマスクが配信されている。
namco×CAPCOMに「リックのマスク」の名前で登場。攻撃回数+2と強力だが1つしか入手できない貴重品なので誰に装備させるか悩みどころ。