概要
この時期は所謂第一次怪獣ブームや第二次怪獣ブームと比べて線引きが難しく、もっぱら70年代末~80年代前半あたりであることは確かだがどこまでの年代を指すのかがはっきりしていない。このブームは存在しないという意見もある。
第二次怪獣ブーム終焉後の70年代末、宇宙戦艦ヤマトやスター・ウォーズなどのヒットによるSFブームが巻き起こり、その流れで過去に放送されていたウルトラシリーズや仮面ライダーシリーズといった子供向け特撮番組が再注目を浴び、それらの作品の新作を望む声が多くなってきた。そこで出てきたのがアニメのザ☆ウルトラマンを経て始まったウルトラマン80、そしてスカイライダーだった。
だがこう言った実写特撮は70年代後半のアニメブームでシェアを奪われ、徐々に数を減らしており、リバイバル路線は長続きしなかった。実写特撮の灯火は戦隊に委ねられ、一時期はテレビで放送されていた特撮番組は『太陽戦隊サンバルカン』しかないという時期もあった。
この閉塞した状況を打開すべく東映が新たに『宇宙刑事ギャバン』『ロボット8ちゃん』を製作。以後はメタルヒーローシリーズ・不思議コメディシリーズとして戦隊と共に特撮を支えていくこととなる。
1984年にはメカゴジラの逆襲以降途絶えていたゴジラの新作も公開されたものの、ファンからの後押しで公開にこぎつけたのとは裏腹に評価は著しくなかったため、ブームも大きくならずに終息したとの意見もある。
東宝円谷派から見た場合1980年代は特撮冬の時代、東映派から見た場合はむしろ東映が特撮ヒーロー独占を確立する中興の時代となり、この時代は派閥で大きく評価が異なることが多い。
このリバイバルの波はアニメ業界でも同様であり、『鉄腕アトム(1980年版)』『鉄人28号(太陽の使者鉄人28号)』『サイボーグ009(1979年版)』等過去に製作されたアニメのリメイクが製作された。
現在で言う「第1世代オタク」はもっぱらこの時期までに特撮を離れた場合が多い。