概要
2016年に公開されたアメリカの映画で2013年に公開された「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編。
監督は前作のアントワーン・フークアからババク・ナジャフィに変わったが、脚本家と主要キャストはそのまま続投している。
原題は「London Has Fallen」。
あらすじ
アメリカ合衆国は、世界各国でテロを扇動している武器商人のアミール・バルカウィに対してドローン攻撃を行った。
それから2年後、ベンジャミン・アッシャー大統領のシークレットサービス隊長であるマイク・バニングは妻リアの出産を前に危険な今の仕事を辞めようと考えていた矢先にジェームズ・ウィルソンイギリス首相の急死の報に触れ、国葬に参列するアッシャー大統領に同行しロンドンへ向かう。
ロンドンには米国大統領以外にも国葬に参列する主要国の首脳達が訪れていたが、葬儀が開始される直前にカナダ首相の乗った車両が爆破されたのを機に衛兵や警察官に擬態したバルカウィの部下達によって次々と殺害されていく。
マイクはアッシャー大統領を退避させるべくロンドンの街中を奔走する。
登場キャラクター
()内は演者。
アメリカ政府関係者
- マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)
本作ではシークレットサービスに復職し大統領警護隊長を務める。
- ベンジャミン・アッシャー(アーロン・エッカート)
米国大統領。
- アラン・トランブル(モーガン・フリーマン)
前作では下院議長だったが本作では副大統領に就任している。
テロリスト
- アミール・バルカウィ(アロン・モニ・アブトゥブール)
世界中で暗躍する武器商人。冒頭の空爆で死亡したはずだったが…。
- カムラン・バルカウィ(ワリード・ズエイター)
アミールの息子。
作中のG7首脳陣
- アグネス・ブルックナー(ナンシー・ボールドウィン)
ドイツ首相で作中のG7首脳陣では唯一の女性。バッキンガム宮殿の衛兵に擬装したテロリストから銃撃され死亡した。元ネタはこの人だろうか？
- ロバート・ボウマン(ナイジェル・ホイットメイ)
作中のカナダ首相。夫人と共にロンドンを訪れていたが乗っていた車両を爆破され死亡。
- 中島勉(早乙女ツワユキ)
作中の日本の首相。本編のクレジットでは"TSUTOMU NAKUSHIMA"と表記された。
- アントニオ・ガスト(アレックス・ジャンニーニ)
イタリア首相。
- ジャック・メナール(フィリップ・ディランシー)
フランス首相。
イギリス政府関係者
- ジョン・ランカスター(パトリック・ケネディ)
MI5長官。
- ジャクリーン・マーシャル(シャーロット・ライリー)
マイクと面識があるMI6捜査官。
- ケビン・ハザード(コリン・サーモン)
ロンドン警視庁警視総監。副大統領と連絡を取り合い、バルカウィの逮捕に奔走する。
- レイトン・クラークソン(ガイ・ウィリアムズ)
急死したウィルソンの後任首相。
余談
本作が日本で公開されたのは2016年5月28日だったが前日まで三重県で伊勢志摩サミットが開催されており、本作のロンドン市内のようにG7首脳達が一箇所に集まっていた。サミット開催中の日本では大規模なテロ等は発生しなかったが、本作を鑑賞した人の中には本作とサミットを重ね合わせ「サミットが無事終わって良かったと改めて安堵した」というコメントする者も見られた。
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以下、本作のネタバレ注意
空爆で死亡した筈のバルカウィは実は生存しており､家族が爆撃に巻きこまれ犠牲になった事でG7への復讐として息子のカムランと共にテロを起こすことを計画。
MI5長官を買収した後に前イギリス首相を毒殺し､急死した首相の国葬を行うという名目でロンドンへG7首脳達を呼び寄せテロ攻撃を実行した。
息子カムランはアッシャー大統領を拉致し、アジトのビルで斬首する様子を全世界にネットで実況中継しようとしていたがSASとデルタフォース混成の救出チームとともにアジトに駆けつけたマイクが大統領を救出し爆破したビルから脱出する。
それと同じ頃､ジャクリーンはMI5長官がバルカウィと内通していた事を突き止め彼を射殺した。
その後､マイクが入手したバルカウィ側の衛星電話からアミールの正確な居所が判明し、トランブルは再度アミールを空爆し彼の殺害に成功した。
