概要
南太平洋の島国で首都はビティレブ島にあるスバ、北に隣接するナシヌーの街とともに都市圏を形成している。その他300以上の島からなるフィジー諸島を主な領土とする。西側にはバヌアツ、東にはトンガ、北はツバルと隣接している。
民族構成はおよそ6割が先住フィジー系で4割前後がインド系移民。言語は英語を公用語として、フィジー語、ヒンディー語が用いられる。
1774年にはイギリスの探検家ジェームズ・クックが南部地方に上陸した。
1874年には英国の植民地になり、1879年にはサトウキビ労働に動員されたインド人たちが移住することになる。
1970年に英連邦王国として独立したが、1987年にクーデターが勃発し共和国となる。フィジー系とインド系の民族対立を背景にたびたびクーデターが繰り返される不安定な政情が続いたが、2014年から民政復帰し2022年には政権交代を実現するなど落ち着きを見せている。
独立以前からの砂糖が主要産業であったが、1990年代以降にフィジーウォーターというミネラルウォーターが美容健康効果から注目を集めて重要な輸出品となっている。また、独自の伝統文化に支えられたリゾートとして観光業も盛ん。