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そろばんの編集履歴

2024-08-06 14:52:45 バージョン

そろばん

そろばん

古くからある計算器具。手動式だが論理が数値化されているため、これもれっきとしたデジタル計算機である。

曖昧さ回避

1.小惑星の一つ。

2.日本のヴィジュアル系ロックバンド。既に解散している。


そろばん(計算器)

長方形の枠にと珠を設け、珠を上下させて数を計算する。手動式計算機の一種。手動式計算器としては他に「計算尺」もあるが、あちらは計算論理がアナログ(連続した値をそのまま扱う)であるのに対し、そろばんは冒頭の通り論理がデジタル(値を飛び飛びの数値で扱う)である(外部リンク)。計算自体は頭の中で行い結果に合わせて珠を動かすので、計算機と言うよりは計算補助用具である。

桁数は23桁の物がポピュラーだが、23桁をフルに使うことは殆ど無く、左側は乗除算を行う際の乗除数の置数に使われる。


そろばんの歴史

日本には、室町時代以前に中国から伝わったとされる。

今の日本で使われる5玉そろばんは十進法のみに特化した構造(五玉1個・一玉4個)であるが、かつては16進法にも対応できるよう五玉2個・一玉5個のものが用いられていた。

元々そろばんにあたる計算器具そのものは世界のあちこちに存在していたが、多くは構造が洗練されておらず加減算しか扱えなかった。アジア以外ではロシア式のものが有名であったが、これらはいずれも極めて大きく、珠の移動距離が長いため速算にも向かなかった。そのため、多くは筆算で代用されるか一足とびに機械式・電子式の計算機に移行するかで廃れてしまった。


日本などアジアでこれを四則演算に使えるのは、九九のような掛け算の暗唱・暗記の習慣があり、その結果を用いて盤上で加減算を行うからである。ちなみに立方根(n^1/3)まで扱う計算方法がある。そろばんによる計算技術は江戸時代の日本で発達し、昭和中期まで実用的な計算器具として愛用されてきた。

日本人のそろばんの達人は、歯車式計算機やリレー式計算機(現在のコンピューターが登場するまで使われていた計算機)よりも高速に計算できたという逸話が多く残されている。


昭和40~50年代の電卓の普及により使われる機会は少なくなった。それでも計算の基礎学習としては有用な方法と考えられており(一定以上そろばんに習熟すると脳内に「エアそろばん」ができあがり、高速かつ正確に暗算する事ができる)、習い事として学ばれている。

また日本のそろばんは世界中に広まり、ハンガリートンガの様に小学校の授業に取り入れている国もある。

ちなみに卓上計算機の普及初期は熱により誤計算を起こすことがしばしあったため、銀行などでは計算機の計算結果をそろばんで検算するという冗談のようなことが行われていた。


そろばんを使って計算する事を「珠算」と言い、検定試験も実施されている。


計算以外での使用

そろばんを振ると特徴的な音がするため稀に楽器に使われる事がある。また親に見つかると怒られること必至だが、子供がスケボーやローラースケートの代わりにして遊ぶ事もあった。「足つぼマッサージに使える」という意見もあるが、効果の程は不明である。

「パチパチ」というそろばんをはじく音の語呂合わせから、8月8日は「そろばんの日」とされている。


フィクションにおけるそろばん

フィクションでは「商売人の持ち物」という記号として、お金にがめついキャラや商人キャラに持たせられる事がある。

これに関連して、西洋風ファンタジー作品にも登場することが稀にあり、某有名作品では『東洋の計算機(器)』と呼ばれている。


関連イラスト

ネイピア商会店主そろばんぐ

そろばんちゃん計算の末とある結論に達した鳥海さん


関連動画

そろばんができるまで


関連タグ

数学 算数 計算 電卓 商人

トニー谷


楽器ローラースケート…そろばんを遊びで使用した例。前者はトニー谷が芸としてやっていた。後者は絶対真似してはいけません。


外部リンク

そろばん - Wikipedia

そろばん - ニコニコ大百科

そろばんが「アナログ」ではなく「デジタル」に分類される理由を調べてみた | 脱完璧主義日記

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