「よくもこのオレのことを番犬と馬鹿にしおったな〜っ!」
「オレは完璧なる“猟犬”よーーーーーーっ!!」
概要
完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)の一人で、「完牙」の異名を持つ超人。「ウォンウォン」という鳴き声が特徴。
モチーフとなったのは『101匹わんちゃん』等でも有名な犬、ダルメシアン。
悪魔超人軍との対抗戦では中国・万里の長城にてラーメンマンを待ち受けていたが、そこに突如現れたブラックホールと闘う。
人間の一京倍(アニメ版では犬の一億倍)の嗅覚と、体の斑点を使って多彩な攻撃を繰り出す「スペクルコントロール」を使いブラックホールを苦しめるが、無意識のうちに自身が犬の本能に従っていることを見抜かれて敗北。
敗北後、完璧超人の掟に従ってブラックホールが砕いた際に鋭利になったリングの鉄製のコーナーを用いて自害しようとするが、その前にブラックホールに首を刎ねられ殺害される。
ブラックホールからは「確かにお前は完璧だが超人としてではなく完璧な犬だ」と評された。
悪魔超人軍にとって初白星の相手であり、完璧超人側としては事実上の「かませ犬」となった。また自決ではなく明確に殺害された最初の完璧・無量大数軍の超人である。
死後、他の無量大数軍殉職者共々その魂魄をプラネットマンの惑星に無理矢理埋め込まれるも、サイコマンにより叩き潰されて完全に死滅した。
必殺技
「馬鹿の1つ覚え」の如く一芸のみに特化した他の第1陣メンバー(ラスボス兼任の武道を除く)に比べると非常に多彩な技を持つ。というかかなりゆで理論全開な技が多い。
なお、ゆで曰く「コイツは斑点が武器だ」と感じたそうな。
- スペクルコントロール
自身の体の斑点を移動させて収束させることによって、その部分を変化させることが出来る。もうこの時点でダルメシアンから逸脱しているがその本領はここからである。
- ケンネルマウス
「スペクルコントロール」で腹部に集中させた斑点を大きな穴にする技。攻撃に対する防御技であり、穴の中に相手の部位を捕らえることで動きを封じることが出来る。突撃したブラックホールを締め上げる。
- ダルメシアンクラッチ
ケンネルマウスで相手を固定した後相手の両足を逆エビ状に反り上げる技。しかしすぐにシャドウハイドで脱出されてしまった
- “完牙”マッドドッグトゥース
「スペクルコントロール」で顔面に斑点を集中させ頭部をドーベルマンのように変化させて噛みついて攻撃をする(もういよいよダルメシアン関係なくなっているような…)。噛みついたまま素早く敵の顔を爪でかきむしりとどめを刺すことも。
- 因みにアニメ版でジェロニモを攻撃した際の噛みつきも実はこの技だったと判明した。
- ドッグイヤークラッシュ
最大の必殺技。マッドドッグトゥースで頭部に噛みついた後、頭部の側面に両足で膝蹴りを叩きこむ。恐らく、本来の「完牙」の名の必殺技と思われる。
- ドギーネイル
足の爪を鍵状に鋭く伸ばすことでリングに食い込ませる技。ブラックホールの吸い込みに堪える際に使用。
- 唾液分泌(サリペーティング)シールド
大量の唾液を吐き出して、それを膜のように展開させる。
原作ではこれで影を消してしまったがアニメ版ではテリーマン曰く「手術室の無影灯と同じ効果」と説明が追加された。
- スペクルボム
「スペクルコントロール」によって体の斑点を球状に集めて、それを堅い球にして体から発射して飛ばす技。
この技を最初にゆでたまごの原作側・嶋田が担当に提案した時、担当が「何言ってんだコイツ!?」という顔をしたとのことである。担当曰く「普通は犬の超人なんだから嗅覚とか牙でしょう!?」とのこと。そりゃダルメシアンがモチーフだからって斑点をメイン武器にするとは思わんわな…
余談
上記の通り多彩な技を持つダルメシマンだが、新アニメ版から入った視聴者は斑点を収束させ顔をドーベルマンに変えたり腹部に穴を開けたり撃ち出したりといった超展開に困惑したり笑ったりツッコんだりした視聴者が続出し、ゆで理論の洗礼を受けることになった。
特にブラックホール役の宮田氏目当てで参入した視聴者も少なくはないため余計困惑したことだろう…。
関連項目
マリキータマン:同じく体の斑点を自由に変化できる超人。ただしこちらは攻撃には使用していない。