概要
シャドウ討伐、タルタロス探索を目的とする、「シャドウを倒すための選ばれた集団」。
メンバーは「S.E.E.S.」と書かれた赤い腕章をつけることになっており、これは「Special Extracurricular Execute Sector」の略。
本作の舞台である港区を拠点とする特別課外活動部の目的は大きく分けて2つあり、
という内容から、必然的にメンバーはシャドウに対抗しうるペルソナ使いないし影時間への適正者に限定される。要は謎に包まれた怪物との殺し合いおよび常識が通用しない危険地帯の探索という危険を伴う任務をうら若い学生が前線に立って行うのを前提とした物騒な組織である。
入部するとメンバーの連携や桐条グループからの支援の便宜を図るために「巌戸台分寮」に入寮しなくてはならないが、影時間の存在自体が世間一般に認知されていない都合上こんな現実離れした活動を公にはできないため、私立月光館学園においては表向き部活動という体裁をとっている。
今作のペルソナ使いは「死と向き合う覚悟」を乗り越えてペルソナ能力を獲得しており、殆どのメンバー達は誰かしらの死別を乗り越えて覚醒している。ペルソナのモチーフはギリシャ神話から来ており、「死」を連想させる背景を持った物が多いのが特徴。
ペルソナ能力に目覚めた主人公が特別課外活動部に勧誘されたことで物語は動き始めていく。
本作における「愚者」コミュニティを担う。
後発ナンバリング作品の主人公グループに比べると、シャドウやペルソナの研究を長年行っている大企業が大々的に音頭を取っているためか、上記の活動をサポートするバックアップが非常に手厚い。未解明テクノロジー物質「黄昏の羽根」を組み込んだ召喚器の提供に始まり、シャドウに有効なペルソナ使い用の武器や、軍事・宇宙開発用の素材を使った戦闘服、果ては所属メンバーへの健康診断や学業支援を始めとした福利厚生まで整っているのが特徴。
更には対シャドウ用ロボット兵器やペルソナ能力を持った犬と言った特殊戦力もふんだんに投入されており、組織としての規模・質は間違い無くシリーズ最高である。
しかし、物語当初はメンバー間の仲はあまり良いとは言えず、他のメンバーに猜疑心を抱く者、都合の悪い情報を隠して利用する者、空虚な日常を満たす者等、目標は同じだが目的がバラバラであり、そこから幾度も衝突を重ねていたため、各々の関係性はどこかギスギスしていた。
更にはメンバーの死別や、黒幕の策略もあり、10代の少年少女が抱えるにはあまりに大きな試練が立ち塞がり、あわや活動放棄寸前まで追い詰められてしまう。
それでも、数多の苦難を乗り越えていくうちに強固な絆を結んでいき、最終的に世界を滅亡から救った。
その後も公安と共同で対シャドウ対策組織「シャドウワーカー」を結成し、殆どのメンバーがペルソナを駆使して戦い続けているため、経験値・練度共にシリーズ屈指の一大勢力として君臨している。
本作におけるペルソナ能力は、他シリーズが外部からの働きかけによって覚醒しているのに対し、先天的に持ち合わせている才能となっている。召喚器も「あれば便利」程度のものなので、空手でも召喚可能、更には異世界や特殊な時間内でなくとも呼び出せるため、現実世界でも能力が使用できる優位性がある。
ちなみに、行方不明者の情報や武器の提供元は辰巳東交番の黒沢巡査(CV:田中大文)。10年前に明彦を火事から救出した人物である。
公的権力サイドのサポート…とはいえ、やっている事は単なる横流しにしか見えないが、影時間の存在を認知していたり、「仕事のコネ」があるという明彦の発言から桐条グループが何らかの形で話を通している可能性が考えられるが…(※)。
でなければ『P4U』にて黒澤巡査を介して白鐘直斗をシャドウワーカーに送り込む事はできないだろう(というか、先述した通り、シャドウワーカーという組織自体が公的機関との共同設立である)。
(※)ちなみに『P3』以降の作品では自称特別捜査隊の初期メンバーはデパートの屋上に模造刀を持ち込んだ事で警察に補導されかけ、心の怪盗団は“凶器準備集合罪”の容疑を掛けられるなど公的な武器提供を受けなかったペルソナ使いたちの苦労が描かれている。
メンバー
腕章にはそれぞれの隊員番号が書かれている
No.3 男性主人公/女性主人公(CV:石田彰/井上麻里奈)※女性主人公はP3Pのみ登場
後日譚「Episode Aegis」ではメティス(CV:斎藤千和)が加わる。
時任亜夜:小説版「オワリノカケラ」に登場。諸事情から短期だが寮母のバイトという形で在席。
関連イラスト
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