概要
街路樹とは、街路(都市内の道路)に沿って植えられた樹木のこと。道路に沿って並んだ並木であることが多いが、歩道や中央分離帯に植え込まれた(植樹帯)低木や、ロータリーなどに単独で植えられた木も街路樹である。
快適な緑陰をつくり、排気ガスや騒音をやわらげ、火災の時は防火の役割も担う。街並みに統一感を与え、仙台市の青葉通・定禅寺通のケヤキ並木、栃木県の日光杉並木(特別天然記念物)、大阪市の御堂筋のイチョウ並木のように街のシンボルになったりする。
上記の日光杉並木や府中市(東京都)の馬場大門のケヤキ並木などは古いものは江戸時代初期に植えられた株があり、荘厳な景観を作っている。
街路樹によく使われる樹木
道路幅の広い場所や暖地以外では基本的に落葉樹が望ましいとされるが、低木の場合は常緑ツツジやシャリンバイなどの常緑樹もよく使われる。
落葉樹
アオギリ、イタヤカエデ、イチョウ、イロハモミジ、エノキ、エンジュ、カツラ、クロガネモチ、ケヤキ、コデマリ、サクラ(主にソメイヨシノ)、シダレヤナギ、スズカケノキ(プラタナス)、トウカエデ、ドウダンツツジ、トチノキ、トネリコ、ナナカマド、ナンキンハゼ、ハナミズキ、ハリエンジュ(ニセアカシア)、ヤチダモ、ヤマボウシ、ユリノキ
常緑広葉樹
アセビ、キョウチクトウ、クスノキ、クチナシ、クロガネモチ、サンゴジュ、シマトネリコ、シャクナゲ、シャリンバイ、ジンチョウゲ、ソヨゴ、ツツジ(落葉もある)、ネズミモチ、モクセイ、ヤマモモ