概要
『スマホを落としただけなのに』は、志駕晃氏の小説シリーズ。シリーズ第1弾は2016年の第15回『このミステリーがすごい!』大賞で最終候補に残るも落選。しかし隠し玉(編集部推薦)として、加筆修正を加えた後に2017年4月に宝島社文庫「『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ」より「隠し玉」シリーズとして刊行された
これまでに4作発売されている。(第1作が2017年、第2作が2018年、第3作が2020年、第4作が2023年)分類としては第1作から第3作までが本編であり、第3作は最終章としての位置づけ。第4作は浦野の過去について描写されたエピソードゼロ(プロローグ、0話)に近い。
2018年に第1作が映画化され、11月公開。中田秀夫監督がメガホンを取り、北川景子が主演を務めた。主題歌は、ポルカドットスティングレイの「ヒミツ」。
2020年に第2作が映画化され、2月公開。前作に引き続き中田が監督を務め、千葉雄大が主演を務めた。主題歌は、KingGnuの「どろん」。
また、2020年には第1作の舞台化も予定されていたがコロナ禍により延期され、2021年に東京公演のみが行われた。
2023年には韓国で映画化され、Netflixで2月に配信された。大まかなストーリーは原作を踏襲しているものの、細かい設定は異なっている。
2024年には第3作が「最終章-ファイナルハッキングゲーム-」と改題され映画化。主演は成田凌。主題歌はimaseの「Dried Flower」。
なお、現在は中国でもリメイク作品が準備中である。
※第2作について、原作では「桐野良一」というキャラクターが登場していたが、映画では未登場。その代わり、原作の桐野の設定が加賀谷に追加されており、原作では第2作に未登場だった加賀谷が映画では第2作・第3作にも登場している。
※第3作については、演出の都合上設定のみは原作準拠であるものの粟野有希と瀧島慎一が未登場、浦野の潜伏先が北朝鮮ではなく韓国の反政府組織になる(なお名称はそのまま「ムグンファ」)、東京オリンピックではなく日韓首脳会談を狙ってテロを実行する、日本への攻撃方法がドローンによる爆弾テロのみならずJアラートのハッキングが追加されるなどこれまで以上に変更点が多い。
とはいえ、ムグンファの拠点に関しては日本と北朝鮮の国交が無いためそもそもロケが不可能であり、標的の変更も刊行当初東京オリンピックが目前に迫っていたため設定されていたものであり、そこから4年後の映像化にあたって取り上げるには遅すぎることも加味した結果と思われる。
登場人物
第1作
第2作
※第3作では「加賀谷美乃里」と表記されている。
第3作
※東宝の作品だが、出演者に東映製作のTV特撮番組の出身者が多いのも特徴。