解説
宗教上の問題が原因となって引き起こった戦争のことである。異教徒との戦いのほか、同じ宗教内でも宗派の違いから起きる戦争もある。狭義には16~17世紀のヨーロッパにおいて、宗教改革後におけるキリスト教徒のカトリックとプロテスタントの対立から起こった一連の戦争のことを指すことが多い。広義には内乱、武力以外の論争による宗教諸派の勢力争いなども含む。
しかし、必ずしも宗教の対立のみが原因ではなく、政治的な対立や経済的な利害も複雑にからんでいる場合がほとんどである。
同国の国民同士が血を流しあった凄惨な争いの反省から、西ヨーロッパでは政治と宗教の分離が進められるようになっていった。
転じて同一分野における思想や信条の異なる者同士の対立を揶揄する言葉としても用いられ、ネットやオタク界隈では同一ジャンル内における競合コンテンツのファン同士による対立を意味することもある。
宗教戦争の側面のある戦争
- 十字軍
- レコンキスタ
- フス戦争
- カッペル戦争(第1次カッペル戦争、第2次カッペル戦争)
- シュマルカルデン戦争
- ユグノー戦争(フランス宗教戦争)
- 八十年戦争
- 三十年戦争
- インド大反乱
- 太平天国の乱
- 義和団の乱
- 北アイルランド紛争
- 中東戦争
- チェチェン紛争
- アフガニスタン戦争
- 対テロ戦争
- 一向一揆
- 天文法華の乱
- 島原の乱