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概要
現在の広島県広島市(旧安芸国)に築かれた城。江戸時代は広島藩(芸州藩)の本拠地となった。
16世紀末に毛利輝元により築城され、輝元はそれまでの吉田郡山城に代わって毛利氏の本拠地となったが、関ヶ原の戦いを経て輝元は防長二国に減封されて広島を去った。その後は尾張清洲城主で新たに安芸・備後の国主となった福島正則の居城となったが広島城無断修築を江戸幕府から咎められ改易。その後は浅野長晟が紀伊和歌山から移封された。以後は芸州浅野家の居城となり明治維新を迎えた。
豊臣秀吉が京都に築いた聚楽第を写したともいわれ、御殿用敷地を大きくとれる広大な本丸を持つ。
城域全体も広大で、要所要所を固める櫓は総数70を数える。
天守閣は東と南に小天守を連結していたが、明治前期にどちらも取り壊されている。
第一次長州征伐時の幕府本営。明治維新で廃城となったが日清戦争の際明治天皇を迎え大本営となる。
天守閣は1945年8月6日の原爆投下により、焼失はしなかったものの爆風で倒壊し残骸は堀に埋まった。残骸は終戦後の混乱期に市民の復興のための資材として使われ、全て失われた。
1958年に鉄筋コンクリート造で外観復元されている。
関連タグ
広島東洋カープ:球団名は広島城の別称「鯉城」に由来する。
赤穂城:「忠臣蔵」で有名な芸州浅野家の分家で浅野長矩(内匠頭)を輩出した赤穂浅野家の城。