概要
十二大戦において『「辰」と「巳」の戦士は二人で一つの戦士扱いになる』という伝統があるため、血のつながった兄弟とはいえ、一人しか生き残れない十二大戦において二人のコンビネーションがウリの珍しい戦士。
肩書はどちらも『遊ぶ金欲しさに殺す』。
小説版では無表情な立ち絵しかなかったが、アニメ版ではゲスい顔をしたり、まるでルパン一味のようにドタバタと騒ぎながら盗みを働く等、表情豊かな一面を見せた。
人物像
兄が辰年、弟が巳年に対応しており、兄弟を見分けるポイントの一つとして一人称が異なる(別に入れ替わりトリックを使うわけでもないので、本人たちは一向に構わないとのこと)。
富める者から奪った金を貧しき者に分け与える義賊的な行動を繰り返していたが、兄弟にとってそれは単なる「遊び」にすぎず、たとえそのせいで却って事態が悪化したとしてもほとんど気にしていない様子。曰く、「金持ちに高い税金をかけてもそれは結局金持ちのために使われるから、自分たちが税金の正しい使い道を教えてやってる」とのこと。
兄
肩書は「辰」の戦士で、本名積田長幸(つみた ながゆき)。
大戦にかける願いは「何も欲しくない」。
普段から軽薄な若者然として振舞っているが、自由奔放な弟のフォローに回ることが多く、自らを「弟のピンチに駆けつけるヒーロー」と称する。
実際に、弾劾裁判の際には弟を庇う形の発言をしていたり、アニメ版では弟の危機に駆けつけたり、十二大戦においてどちらか一人しか生き残れないことに少なからずショックを受けている。
一人称は「俺様」。
弟
肩書は「巳」の戦士で、本名積田剛保(つみた たけやす)。
大戦にかける願いは「金が欲しい」。
ものを燃やすことに快感を覚えるらしく、戦士にならなければ放火魔になっていたと公言する危険人物。
また、沢山の爬虫類をペットに飼っており、多くのフォロワーを持つ育成ブロガー。ペットが死んだら焼いて食って供養するという習慣を持つ。
一人称「俺」。
戦闘スタイルおよび能力
兄
「天の抑留」と呼ばれる、大気圏を抜けるギリギリの高さまでも行ける空中浮遊能力を持つ。
(空中から地上を見下ろしていた事からして、視力も尋常ではない模様。)
武器は「逝女⦅ゆきおんな⦆」。超低温の液体水素を吹き付け、あらゆる物体を一瞬で凍らせる冷凍武器だが、本人は弟の武器に比べて使い勝手が悪いと思っているらしい。
弟
「地の善導」と呼ばれる、地面を伝わる振動から周囲を察知する能力を持つ。
武器は「人影⦅ひとかげ⦆」で、ネーミングは、『影も残さず人を焼く』の意。
兄の武器とは逆に、建物すら丸ごと焼き尽くす強力な火炎放射器である。
劇中での行動(ネタバレ注意)
※以下、『十二大戦』および『十二大戦対十二大戦』におけるネタバレ注意
『十二大戦』 |
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弟の方が憂城に大戦開始前に殺され、最初の犠牲者となった。
- 兄
大戦開始前に弟が殺された後は平然としていた(おそらく大戦開始前に他の戦士に隙を見せるわけにはいかないのもあるからか)が、その後、弟が他の参加者に襲われている様子を上空から見ており、死んでいると分かっていながら彼の助けに入ろうとする。
しかし、同じく「お友達」となっていた砂粒によって投げられた弟の頭部をキャッチするが、噛み付いたそれに気を取られると同時に動きを封じられ、さらに砂粒に投げ上げられた憂城に胴体を両断されて兄自身もゾンビに。その後、死んだまま丑寅コンビとタッグマッチを展開するが、奪われた逝女を投げつけられて凍らされ、兄弟まとめて粉々になった。
- 弟
開戦後、遺体となった彼は憂城の能力によって「お友達」(操られるゾンビ)として利用される。
その後、寝住を追跡中に失井、妬良との戦闘となり、「お友達」となっていた砂粒によって頭部が兄のもとに投げられ、彼に噛みつくことで兄弟そろってゾンビとなった(生前から持っていた能力「地の善導」によって地面からの振動で周りの様子を感知でき、頭部が無くても行動出来る)。
『十二大戦対十二大戦』 |
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最期に二人は「バラバラで戦っては殺される、残った戦士に伝えなければ」と二人ともらしくない事を考えていた。
- 兄
実は事前に天秤座の戦犯「バロン・スー」により今回の情報を得ている上、自分たちの行動は戦犯よりであった事もあって寝返りも可能と楽観視していた。
しかし、明らかに敵意を見せる双子座の戦犯「ダブル・マインド」と遭遇。能力を使い弟ともに上空に逃げるが、水瓶座の戦犯「マペット・ボトル」により、自身の武器である冷却放射器「逝女(ゆきおんな)」の燃料を抜かれ、遠距離から放たれた射手座の戦犯「ウンスン・サジタリ」の矢によって弟共々射抜かれて死亡。
- 弟
兄同様、バロン・スーから情報を聞き楽観視していたがマペット・ボトルにより火炎放射器「人影(ひとかげ)」の燃料を抜かれ、ウンスン・サジタリにより兄共々撃ち抜かれて死亡する。