アラブ出身の改造人間で、ショッカー末期から行動していたカニとコウモリの合成怪人。切れ味の鋭いハサミと、口から吹きつける溶解粉末が武器。
「幽霊怪人」の異名を持ち、その姿を基地のモニターで確認した地獄大使は、「俺の知らない怪人……?」と呟いていた。
ショッカー首領がショッカー解党を明言したのち、ショッカー戦闘員を次々に虐殺し、視聴者に衝撃を与えた。その後、ブラック将軍と共にゲルショッカー結団式に参加、そこで仮面ライダー1号及び滝和也と相見える。
講談社『オフィシャルファイルマガジン 仮面ライダー特別編ショッカー』(2005年)によると、『仮面ライダー』に登場した怪人の中で唯一弱点が存在しない。
本編では仮面ライダー1号の新サイクロン号の突進すら受け流し、さらに必殺技「ライダーきりもみシュート」を唯一受け付けず(その後のゲルショッカー怪人クラゲウルフには通用している)、最終的に1号が捨て身の突進を行って倒すしかなかった(その回のタイトルは「ゲルショッカー出現!仮面ライダー最後の日!!」)。
また、ゲルショッカー最後の作戦でヒルカメレオンはガニコウモルを真っ先に復活させ、その戦いのデータを基にゲルショッカーは本郷猛を最大の危機に追い詰めている。
『仮面ライダーSPIRITS』の村枝賢一は「怖さ、悪さ、強さがとにかく好き」と『オフィシャルファイルマガジン 仮面ライダー1号』で述べている。
なお、すがやみつるの漫画ではデザインが異なるが、やはりこちらもライダーを死の危機まで追い詰めたが、首領に裏切られたことでライダーに味方したガラガランダとともにきりもみシュートをくらい破れている。
『仮面ライダーディケイド』劇場版では、大ショッカーの怪人として登場。少なくとも3体は再生されていることが確認できる(ジャーク将軍と共に仮面ライダーディエンドのファイナルアタックライドで吹き飛ばされたが、大ショッカー要塞前での最終決戦で複数のガニコウモルが登場)。
『レッツゴー仮面ライダー』では、ショッカーグリードの存在で世界を牛耳るまでになったショッカー警察の中心的存在として登場。2011年にイカデビル、ガラガランダと共にオールライダーと戦いを挑むが、電王とNEW電王によって斬り裂かれた。