DATA
概要
『ウルトラマンアーク』第23話「厄災三たび」に登場する、ゼ・ズーの送り込んだ刺客である第4の宇宙獣。
かつてウルトラマンアークと戦ったモノゲロス及びディゲロスと同族の宇宙獣とされ、ディゲロスにモノゲロスの1本角を付け足したような3本角の姿をしており、ディゲロスと同様に宇宙人じみた直立姿勢を取っている。
ザディーメと同じくオニキス=ゼ・ズーゲートの解放が目的だが、下記の能力から障害となるルティオン=アークの抹殺も視野に入れられていたと思われる。
能力
「アークを倒すために存在している」かの如く、アークの攻撃や能力を熟知しているかのように完璧に対応する非常に高い戦闘能力を有している。
ディゲロスと同様に頭部から光線を放つ他、両腕を光の刃状に変えてアークアイソードと互角に渡り合ったり、頭部を覆うように防御バリア「トリゲロスシャッター」を張ってドリル状に回転させて突進攻撃を行う。
さらに上空に開いた揺らぎから送り込まれた金色の半月状の物体「トリゲロスフープ」を使うことで、自身に装着・高速回転させてルーナアーマーと同等の高速飛行を発揮したり、十字架のようにアークを磔状態で拘束することも可能としている。
また、3本の角を振動・収束させて放つ共振音波を使うことで、オニキス=ゼ・ズーゲートの特定が可能。
出現時はディゲロスと同様に、星元市の上空に開いた陽炎のような空間の揺らぎの中から出現した。
活躍
恒星ソニアの膨張による宇宙の滅亡を食い止める糸口を掴めたものの、不確定要素が多いことからゼ・ズーが地球を犠牲にしてでも再び自身の作戦を強行すべく、ゼ・ズーゲートの解放とルティオンの抹殺を目論んで送り込まれ、かつてのディゲロスと同様に、星元市上空に生じた"陽炎のようにゆらめく謎の塊の奥に覗く闇"から降り立った。
最初はモノゲロスのような屈んだ姿勢のまま全く動くことはなかったが、覚醒して直立姿勢になると共振音波を発生させ、ゼ・ズーゲートを体内に宿したユウマを発見すると、ゼ・ズーゲート解放とアーク抹殺のため彼を執拗に狙う。
ユウマもアークに変身し、トリゲロスに立ち向かうが、自身の動きを完璧に読み対応してくるトリゲロスに苦戦を強いられる。
形勢を覆すべく、アークはルーナアーマーを装着するが、トリゲロスも上空から送り込まれた半月状のトリゲロスフープを装着し、ルーナアーマーのスピードに対応。
立て続けに変身したソリスアーマーの攻撃も完全に防御し、苛烈な攻撃でアークを怯ませると、アークにトリゲロスフープを装着し磔状態にした上で、一方的に攻撃を加えて甚振っていく。
しかし、防衛隊の援護射撃により攻撃を阻害されたばかりかフープを破壊され、自由となったアークはギャラクシーアーマーを装着、ブレーザーのアークキューブを搭載したギャラクサースパイラルを発動させる。
突撃してくるアークに対して、トリゲロスシャッターを展開し突進するもシャッターを打ち破られて怯み、さらに鉤爪状に装着したアークフェザーで胸部に傷を負わされ、最期は傷口にゼロ距離でアークファイナライズを撃ち込まれたことで体が膨張して大爆発を起こし、撃破された。
しかし、大爆発の余波で巨大なクレーターが形成され、星元市の大半は壊滅状態となり、アークも爆発に巻き込まれ消息不明となってしまった…。
余談
- OPでは第14話より登場。
- 名前の「トリ」は、近縁種の“モノ”ゲロス(1本角)、“ディ”ゲロス(2本角)の例に倣い、3本角である点からギリシャ語で「3」を意味する「トリ(tri)」から来ていると思われる。
- 立体物は、既に発売済であるウルトラ怪獣アドバンスの「モノゲロス&ディゲロス」の頭部パーツの付け替えにより、トリゲロスとしての3本角の姿を再現できる。このためか、「トリゲロス」という名称はネット上の一部のファンの間で、本編登場前から仮称として用いられていた。