解説
XFA-27は、バンダイナムコゲームスのフライトシューティングゲーム『エースコンバット』シリーズに登場する、同シリーズ最初のプレイアブル架空機。
初出は『ACE COMBAT 2』で、すべてにおいて最高位の性能を誇る究極の戦闘攻撃機とされた。
クーデター軍への最後の切り札として統合軍の特殊戦術戦闘飛行隊「スカーフェイス」に配備された試作型のステルス艦上戦闘攻撃機で、その一切の情報は秘匿されており、最高機密として守秘されている。
周回プレイを前提とするエクストラモードの最終盤から購入可能となる、いわゆる「隠し機体」の一種だった。
デザイン・性能
全幅 | 20.0m |
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全長 | 22.5m |
全高 | 5.45m |
最大速度 | 2,600km/h(1,404kt) |
武装 | Scarface MBS、航空機関砲×1 |
備考 | ステルス性能、ミサイルの4連続発射機能 |
F-14をベースにSu-35(初代)やF-22の印象を取り入れた独特なフォルムで、その格好はさながら「空を舞う鳥」そのものであり、全体的にスマートといえる。
翼構成はカナード(機首翼)、可変後退翼等、上下2枚ずつ計4枚の斜め尾翼から構成されるという独特なもので、上尾翼は上半角付きの全遊動水平尾翼。
舵を切るための動翼はないものの、パドル式ベクターノズルによる推力偏向機構を有し、これによりヨーイング(左右の水平方向転換)を可能としている。
そのほか、コクピットにはコフィンシステムに類似するセンサーカメラと多角モニターが搭載されており、機体の死角を補うような工夫が確認できる。
武装面における特徴としては「Scarface MBS」と呼ばれる4連ミサイルベイシステムが有り、一度に4連続でミサイルをロックオン・発射できるという破格の攻撃能力を有する。
このシステムは他のオプション機能と互換可能であり、高機動AAM、スタンドオフディスペンサー、 ECMジャミングポッドなどを搭載することも可能とされる。
なお、多数の翼面や主翼の可変機構、外装のミサイル搭載箇所など、実際のステルス機の設計・構造から大きく乖離する部分が多く、設定上の「高度なステルス性」には少し無理があると言わざるを得ない。
登場作品
ACE COMBAT 2
前述のように隠し機体として登場する。
『EXTRAモード』にてミッション「ST.ELMO'S FIRE」もしくは「DARK STAR」に登場するネームド機2機を撃墜することで入手できる。
本作における最強の機体であり、特に「Scarface MBS」による4連続ミサイル攻撃は驚異的の一言。
なお、同じ架空機のADF-01も2で初出だが、こちらは敵機としてのみの登場となる。
ACE COMBAT X
「Scarface MBS」が取り外されされてオプション扱いとなったため、4連続ミサイル攻撃はそのままでは不可能となった。オプションで機能を復活させることもできるが、それ以外にも特殊兵装としてQAAM(高機動空対空ミサイル)、SOD(スタンドオフディスペンサー)、ECMP(ECMポッド)のうち一つを搭載することができる。
なお、本作に限って特定ミッションでの条件次第では『~2』の主人公である「SCARFACE 1」が本機に搭乗したうえにADF-01を伴って敵として登場することがある。
ACE COMBAT X2
「Scarface MBS」が完全に除外され、4連続ミサイル攻撃が不可能となる。
ただし、前作からの特殊兵装に加えてODMM(高性能多目的ミサイル)が追加され、この装備に限り4連続ミサイル攻撃を再現できるようになった。
ACE COMBAT 3D
『~2』以来となる最高性能機として地位を復権。
ただし非常に操縦性がピーキーで扱いづらく、操作には慣れとチューニングが必須となる。
『~X2』と同様にODMMのみ4連続ミサイル攻撃が可能となっている。
ACE COMBAT INFINITY
4連ミサイル攻撃は特殊兵装、MSTM(多連装統合攻撃ミサイル)としてリメイクされ通常ミサイルと同じ射程、威力ではあるものの往時の4連射が再現されており、通常ミサイルと組み合わせることで最大6連射までを可能とする。
ACE COMBAT 7
エースコンバットシリーズ25周年記念DLCの追加機体として2020年10月28日に配信。
特殊兵装はMSTM、SOD、IEWS(Integrated Electronic Warfare Syetem:統合電子戦システム)となっている。
カラーリングはスカーフェイスカラー、X2に登場したソルバルウモデルのカラーが明らかとなっている。