七つの 輪から 煙が 上がり 海から 赤き 魚 が現れ
地の あらゆる物を 喰いつくした
ｰマダイによる予言書 10章 10節
概要
スプラトゥーン3にて、「2022冬 Chill Season(ver2.0.0)」のアップデートで追加された、いわばサーモンラン版フェス。
数か月に一度、シャケがイカ達の住む地域にまで押し寄せてくる現象。当然だが、ビッグラン中はそのステージが閉鎖となる。
襲来1週間前にはバンカラジオにてビッグラン警報が発令される。この時出てくるクマサン商会のカラーは通常と違いピンクとなっている。参加はいつものバイトのようにクマサン商会から可能。開始前や期間中には、イカリング3にてビッグランがやってくる！！バイト大募集と書かれたバナーが表示される。
1シーズンの3ヶ月のうち1つがビッグランに割り当てられフェスと1:2の割合で開催されるが、発売1周年の2023年9月、2周年の2024年9月は例外としてフェスとの同月開催が行われた。
ビッグラン中は、バンカラ街の空は紅に染まり、クマサン商会のヘリも飛ぶ。有料追加コンテンツ「エキスパンション・パス」を導入している場合、ハイカラシティやハイカラスクエアの様子も同様に変化する。
上記の通り、ビッグランでは通常のバトルステージが舞台となるが、通常のバトルと異なり、行動できるエリアが制限されている。行動可能なエリアは各WAVE毎にランダムで決まる。また、通常のバイトと同様、水位変化や特殊ウェーブ、EXTRA WAVEも存在している。特殊ウェーブはラッシュ・霧・グリル発進・ハコビヤ襲来が確認されている。
海に面していないステージも存在するため、水位によってはシャケたちの出現場所となる水面に接している坂が少なかったり、干潮では水面自体が消滅することもある。その代わり、ステージに大型のカンケツセンが水位に対応して設置されており、ここからシャケたちが出現するようになっている。
1回のバイトで集めた金イクラの数が上位であると、報酬のオキモノがグレードアップされる他、バッジも上位50%、20%、5%と上がる度にレア度の高いバッジがもらえる。オキモノは成績に応じてどれか1つしかもらえないが、例外として第5回に関してはボーダーのシステム変更アップデートに不備があった影響で2種類ゲットしているバイターが一定数存在する。
支給ブキの欄が完全ランダムとなっており、クマサン印のブキも確率で支給されるようになっている。
ゲーム内の設定
元々、ビッグランとは「70年に一度発生するシャケの大移動」であり、少なくとも中世からこのような大移動があったことが確認されている。
当時の様子は「地のあらゆるものを食いつくした」という説明が示すように凄惨であったらしく、滅亡した文明や都市も少なくない模様。
後にインクリングたちがインク弾による遠距離攻撃を可能としたが、これはビッグランへの対処の意味合いがあった可能性が高い。
被害を少しでも防ぐためか、設定上は「防鮭ダム」なる壁も存在するなど、脅威度は極めて高いといえるだろう。
70年に一度しか発生しないものであったが、2022年冬よりビッグランが頻発するようになり2年間で8度発生する異常事態となった。
この対処にはクマサン商会があたることとなっており、『クラシをまもる やりがいあるシゴト』として通常のアルバイトよりも広く人員を募集している。
バンカラジオでも警報が発表され、すりみ連合の面々も危機感を感じたり、クマサン商会への協力を促したりと、イカ世界における深刻な危機であることが強調されている。
平常時はシャケたちからイクラを強奪する、という側面の強いバイトであるが、このときばかりは「街やライフラインの防衛」のために戦うという意味合いが強いといえるだろう。
第1回・スメーシーワールド
開催期間：2022/12/10 9:00〜12/12 9:00（シーズン2）、2024/12/14 9:00～12/16 9:00（シーズン10）
| クマサン印のブキ | オキモノ | 上位50% | 上位20% | 上位5% |
|---|---|---|---|---|
| ブラスター | ヨコヅナ | 88個 | 113個 | 137個 |
攻略
- 通常潮
開始地点とコンテナの位置はリスポーン地点付近。広さは他のステージの満潮より少し広い程度。
正面と右側の水辺、左側のカンケツセンからシャケが出現する。
- 満潮
開始地点とコンテナの位置は中央。4方向からシャケが出現する。
ビッグビッグラン及び二周目以降のビッグランではコンテナ周辺の壁が撤去されている。
- 干潮
開始地点とコンテナの位置は中央。満潮と違い、ジャンプ先が片側に寄る。
敵陣付近の3つのカンケツセンからシャケが出現。
第2回・海女美術大学
開催期間：2023/3/4 9:00〜3/6 9:00（シーズン3）
| クマサン印のブキ | オキモノ | 上位50% | 上位20% | 上位5% |
|---|---|---|---|---|
| シェルター | タツ | 90個 | 117個 | 141個 |
新規オカシラシャケのタツが初登場。
攻略
中央高台と中央左右の高台が撤去されている。
- 通常潮
コンテナは自陣高台付近、開始地点はもう一段手前の高台。
中央左右の低地が水没し、敵陣高台のカンケツセンからもシャケが出現する。
- 満潮
コンテナと開始地点はリスポーン地点付近。なお、満潮時の水位が予想以上に高く、WAVE開始前から全滅事故を起こすアルバイターが続出した模様。（ちょうど上のイラストの様に…）
- 干潮
コンテナの位置は中央。敵陣高台と中央左右の低地のカンケツセンからシャケが出現。
第3回・マテガイ放水路
開催期間：2023/6/10 9:00～6/12 9:00（シーズン4）
| クマサン印のブキ | オキモノ | 上位50% | 上位20% | 上位5% |
|---|---|---|---|---|
| チャージャー | ザコシャケの群れ | 94個 | 124個 | 150個 |
第3回からの新要素として、オカシラシャケ討伐時のウロコ排出量が通常の2倍となった。
攻略
干潮のナナメ地形の為か、グリル発進ウェーブが発生しない。
- 通常潮
最上段から一段下がった部分に新造された段差の横にコンテナが設置。
右奥に見える低地が水没している他、右側と左奥にカンケツセンがある。
- 満潮
リスポーン地点付近から開始。通常潮程度まで潮位が上昇。
右側へはアクセスしづらく、左のカンケツセンがコンテナにかなり近いので危険。
- 干潮
中央にコンテナ。中央分離帯は撤去されていないが、低地からでも納品できる。
湧きスポットが全方向に分散しており、対角線上にタワーやカタパッドが出現。
第4回・ナンプラー遺跡
開催期間：2023/9/2 9:00～9/4 9:00（シーズン5）※
| クマサン印のブキ | オキモノ | 上位50% | 上位20% | 上位5% |
|---|---|---|---|---|
| マニューバー | ヘリコプター | 102個 | 131個 | 156個 |
※フェスのヨビ祭と同時開催。
金イクラの納品数のボーダーが開催ごとに上がっていき、ついには第4回で上位50%のボーダーが3桁となってしまった。これを受けてか、第5回からは必要納品数が固定された。
攻略
- 通常潮
中央から開始。コンテナや坂が片側に寄っており、ステージが点対称になっていない。
前後双方向から挟撃される形になる。
- 満潮
リスポーン地点から開始。チャージャーが居座る高台下まで水が張り、湧きはその1か所のみ。
- 干潮
チャージャーが居座る高台から開始。水が完全に引き、低地部分とリスポーン付近にカンケツセンが設置されている。
第5回・タラポートショッピングパーク
開催期間：2023/12/2 9:00～12/4 9:00（シーズン6）
前述の通り第5回からは必要納品数が固定、また全種のクマサン印のブキが支給されるようになった。
| クマサン印のブキ | オキモノ | 銅ボーダー | 銀ボーダー | 金ボーダー |
|---|---|---|---|---|
| 全種(ローラー未登場) | 金イクラ | 85個 | 110個 | 135個 |
新規オカシラシャケのジョーが初登場。
攻略
- 通常潮
ステージ中央からスタート。自陣広場低地は水没。
ガチホコで左ルートのある通路、高台の奥にカンケツセン。
- 満潮
ステージ中央からスタート。中央の左右通路が水没。
極めて狭く、湧きも前後に分散している。
- 干潮
リスポーン付近からスタート。平面でつながる左側高台、中央低地、右側の塗れない床の先にカンケツセンが出現。
第6回・ゴンズイ地区
開催期間：2024/3/9 9:00～3/11 9:00（シーズン7）
| クマサン印のブキ | オキモノ | 銅ボーダー | 銀ボーダー | 金ボーダー |
|---|---|---|---|---|
| 全種(ローラー未登場) | ジョー | 85個 | 110個 | 135個 |
攻略
このステージのみ、満潮でもステージの一部分が水没しない。
- 通常潮
立体歩道橋はガチエリアのように分離されているが、側面が全面塗れる壁になっている。
これも点対称ではない。トリカラでの防衛チームリス付近と、敵陣側低地にカンケツセン。
- 満潮
リスポーン地点付近からスタート。水はないが、左低地、正面、右高台にカンケツセンがある。
- 干潮
ガチホコ左カンモンのある高台の側面にコンテナが設置。例によって下から納品可能。
スタート地点は街灯の下。
第7回・ビッグビッグラン
開催期間：2024/6/8 9:00～6/10 9:00（シーズン8）
| クマサン印のブキ | オキモノ | 銅ボーダー | 銀ボーダー | 金ボーダー |
|---|---|---|---|---|
| ローラー※ | ウキワ | 85個 | 110個 | 135個 |
※オカシラ連合戦では全種
この回では、ステージが今までの6種からランダムで決まり、さらにオカシラシャケ3匹が徒党を組んで襲い掛かってくる「オカシラ連合」が登場。
幸いこちらの装備は全員クマサンブキかつスペシャルパウチが再度2個装填というものかつ、報酬のウロコも通常の3倍。
なお、この回でのオカシラ連合登場以降クマフェスではオカシラ連合が必ず出現するようになった。
第8回・グランドバンカラアリーナ
開催期間：2024/9/8 9:00～9/10 9:00※（シーズン9）
| クマサン印のブキ | オキモノ | 銅ボーダー | 銀ボーダー | 金ボーダー |
|---|---|---|---|---|
| 全種 | クマサン | 100個 | 125個 | 150個 |
※フェスのヨビ祭と同時開催。
グランドフェスティバルの会場「グランドバンカラアリーナ」にシャケが襲来したことで開催。
もはや当然のようにオカシラ連合が出現。通常ウェーブにキンシャケが出現(霧仕様)。
クマサン商会側も大盤振る舞いで、ビッグラン初となるオールクマサンブキ(所謂クマフェス状態)、かつテッキュウの持つ砲台とほぼ同型のイクラキャノンがステージに配置され、遠くからの納品がかなりしやすくなっている。
攻略
- 通常潮
シグナルの出現する高台(若干上がった状態で固定、背面にスロープ)からスタート。
正面、左、右に湧き。左右低地は水に覆われているが、ジェットパックで飛行可能。
- 満潮
攻撃側リスポーンからスタート。インクレールが2か所に設置されており、中央と行き来できる。
ステージが細長く、逆F字状にシャケが上陸・侵攻してくる。
- 干潮
防衛側リスポーンからスタート。水はない。
湧きは正面、右、左だが、通常潮よりは内側。
事実上の最終回ということもあってか、今回は世界中のアルバイターの合計納品数を集計・クマサン商会のロビーに表示する特別な仕様が実装されている。曰く、この合計数が7億を突破すれば、クマサンから追加報酬としてウロコが配られるとのこと。途方もない数…と思われていたが、世界中のアルバイターがガチすぎて開始から約15時間で突破してしまった(開催時間は48時間なので、半分どころか3分の1足らずである)。
結果、それ以降も1億個ごとにウロコの上乗せが発表。アルバイター達の勢いはとどまる所を知らず、最終的に集まった金イクラの数は1535611351個(わざわざ数えるのは面倒だと思うので約15億個と付記しておく)。報酬のウロコは発表当初の約2倍となった。
グランドフェスティバル同様、ビッグランも2024年9月を以て一区切りとなっているが、その後も3か月に一度を目安に過去回の復刻という形(ステージとオキモノが同じ)で開催される。
なお、オカシラシャケはオカシラ連合で引き続き固定。必要納品数のボーダーの仕様も続投となった。
BGM
- 『過言』
通常ウェーブで流れる、「ClickBait」のアレンジ。タイトルは近しいニュアンスを感じさせる。
前半が3拍子になっている、バグったような原曲が裏で流れるなど異質な曲。
- 『過言（変異）』
ビッグラン中のクマサン商会ロビーで流れる、「過言」のチェロ独奏アレンジ。
終始4拍子だがBPM変化が極めて激しい。
- 『大過言』
グランドバンカラアリーナでのビッグラン中にて流れる「過言」のアレンジ。
楽器がさらに増えており、怖さというよりカオスさを前面に押し出しているように聞こえる。
- これらに加えて、特殊ウェーブでは「竜穴」「運鈍根」、オカシラ戦では「峨々」。
余談
ビッグビッグランでのオカシラ連合の実装により、事実上ビッグランボーナスのウロコ2倍仕様は消滅している。
第5回ビッグランで全クマブキが解禁されるまで、スロッシャーやワイパーといった「装甲貫通性能」のあるクマブキは登場しなかった。理由は不明である。
第7回ビッグランではお披露目の為か、それまでの全種登場ではなくクマローラーオンリー。
プレイヤー間では最終ビッグランはバンカラ街で発生すると予想されていたが、実際の所はグランドバンカラアリーナで発生している。
なお、「ビッグビッグラン」は「各地で同時発生」の第7回のみなので、特別仕様が実装された第8回のビッグランは便宜上「グランドビッグラン」と呼ばれることがある。
第9回ビッグランではアップデートも終了しステージ選出仕様もザルになったのか、ビッグラン発生中のスメーシーワールドがバトルステージに選出された。まあ元から「さんぽ」はできたが...
