プロフィール
概要
『Fate/Grand Order』に登場するセイバークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
期間限定イベント『育て!マイ・リトル・ドラゴン』で実装され、終了後は恒常ガチャに追加。
真名
長野県・信濃地方の民話『黒姫伝説』の主人公で、蛇に見初められた武家の姫君、『黒姫』。
信濃の国の美しい姫とされており、求婚の願いが後を絶たなかった程だったという。
ある日、山奥の大沼池の主である大蛇が黒姫に恋をしてしまい、若侍に化けて城へ向かい、彼女の父で城主の高梨政盛に「姫を嫁に下さい」と頼み込んだ。政盛はこの頼みを拒否し追い返そうとしたが、大蛇がその正体を明かし、「どうしても姫を嫁に欲しい」と城主に迫った。すると政盛は「私の馬の後から城のまわりを二十一まわり出来れば、黒姫をお前の嫁にやろう」と条件をつけ、大蛇もそれに応じる。
城の周りには、蛇の嫌いな鉄の柵が張りめぐらされ、さらに刀が何本も結びつけられていたが、やっとのことで二十一まわりした。しかし、政盛は約束を守ろうとせず、怒り狂った大蛇は池の水を落とし、水害を起こそうと嵐を巻き起こした。
この様子を見ていた黒姫は、大暴れする大蛇に「あなたの嫁になります。だから暴れるのをやめてください」と言い放つ。すると、大蛇は暴れるのをやめ、黒姫を背に乗せて山奥へと消えていった。
信濃町にある『黒姫山』は、この話が元となって名前がついた山であり、大蛇と黒姫が去っていった山とされている。
なお、『黒姫伝説』は時代と共にその結末が変遷しており、英霊としての黒姫がどの説に紐づいているのかは現状不明。本人の談によると様々な黒姫伝説の複合体と思われるが…?
人物
長い黒髪を持つ美少女。右眼周りには二筋の傷跡のようなものが見られる。
服装は現代の文化の影響を受けてか、四角い黒縁メガネとモノクロのセーラー服を身に纏い、一昔前の文学少女や華族令嬢じみた雰囲気を放っている。
能力
セイバークラスの適性の原因と思われる刀を携えている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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保有スキル
宝具
黒姫物語・髪流(くろひめものがたり・かみながし)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:1〜50
- 最大捕捉:1人
「国守(くにもり)の剣よ、導きの髪と流れて邪を祓え。明邪の果て、刃は竜蛇へ届けらる。『黒姫物語・髪流(くろひめものがたり・かみながし)』」
霊的な力を具えた髪を一気に切断し、その力を以て高梨家に伝わる宝剣の力をブーストする宝具。
「蛇を倒す旅に出た際、『進む道をお教えください』と神仏に祈りながら髪を切って川に流したところ、不思議なことに髪が川を遡り、行く先を教えた」「池に髪と剣を投げ込むと蛇がそれを飲み込んで死んだ」という伝承に由来する性質を持つ。
つまり髪と共に流された宝剣は、その刃の切れ味を強化されたうえで、「在るべき場所に必ず向かう」という因果に根ざしたホーミング的機能を発揮するようになる。
伝承強度的に比べるべくもないが、牛若丸の遮那王流離譚と似たタイプのエピソード宝具であり、
『黒姫物語・六地獄焦熱』
『黒姫物語・岩倉池の蛇』
なども存在する。
ゲーム上での性能
関連人物
生前
大蛇
生前、黒姫に恋をした大沼池の主。
また彼は話によっては大蛇ではなく、黒龍になっていることがある。
高梨政盛
黒姫の実父。大蛇に自身の馬の後から城のまわりを二十一まわり出来れば黒姫をやると言ったが、大蛇が達成したにも拘らず約束を破り彼を怒らせたが、最終的に黒姫は彼の元へ嫁いだ。
余談だが、政盛は長尾景虎(上杉謙信)の曾祖父であり、景虎から見れば、黒姫は大叔母(祖父母の姉妹)に当たる。
Fate/GrandOrder
黒姫と同じく日本の民話・伝説由来のサーヴァント達。
時代は違う(黒姫は室町時代後期、紅葉は平安時代)が、同じく長野の伝説由来のサーヴァント。
余談
我らが黒髭と黒姫は一字違いの為、"汚い方のくろひー"等と呼ばれたうえ、コスプレをして黒姫を騙る黒髭という悪魔合体イラストを生み出す事に。
その黒いセーラー服や黒い長髪というデザインに羽衣狐(ぬらりひょんの孫)や更衣小夜(BLOOD-C)、果ては遠野秋葉を連想するネットユーザーが多かったとか。