概要
初め尻尾が1本しかないが、長い年月を掛けて妖力を増やし、それにより尾が裂けて1本ずつ増え、最終的には9本の尻尾を持つ「九尾の狐」となる。
しかし善狐(善良とされる狐の総称)に関しては話が違い、天狐は4本、空狐は0本というように尾の数が減っていく。
これは神に近づくにつれて狐の姿を保つ意味がなくなったからと言われている。
種類
赤狐(せきこ)
神道系。通常の毛色の狐を「赤毛」と形容する場合もある。
白狐(びゃっこ、はくこ)
白い毛色を持ち、人々に幸福をもたらすとされる、善狐の代表格。
稲荷神社に祀られているお稲荷様も、ほとんどが白狐である。神道系。
黒狐(くろこ、こくこ)
黒い毛色を持ち、北斗七星の化身と呼ばれている。
それぞれ名の通りの毛色を持ち、月をシンボルとしている。
2種は、同様異質の存在である。仏教系。ダキニ天の化身とも。
九尾の狐(きゅうびのきつね)
尻尾が9本生えた狐。代表的な九尾の狐として、白面金毛九尾の狐が存在する。
天狐(てんこ)
1000歳を超え強力な神通力を持ち神格化した狐で、尾は4つである。
千里眼を持ちさまざまな出来事を見透かす力がある。
空狐(くうこ)
3000歳を超え神通力を自在に操れる大神狐。
天狐からさらに2000年生きた善狐が成るといわれ、尾は0本とされる。
仙狐(せんこ)
善狐のなかで、1000年以上生きた狐のことで、中国における狐の分類。