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キリシタンの編集履歴

2013-10-06 09:21:40 バージョン

キリシタン

きりしたん

キリシタンとは、日本前近代のキリスト教徒たちである。

江戸時代以前の日本において、キリスト教を信仰した人々。近代以降のキリスト教徒はクリスチャンと表記する。


戦国時代宣教師バテレン)により伝わったカトリック信仰は、九州を中心にその支持者を広め、安土桃山時代にはカトリックを信仰する領国の支配者であるキリシタン大名が出てくるほどだった。彼らの多くはキリスト教が禁止された江戸時代に信仰を捨てる事を強いられたが、一部の者は隠れてカトリックの流れをくむ信仰を続けた。漢字では吉利支丹と表記するが、禁教以降は切利支丹、鬼理死丹などと蔑称的表記もなされるようになった。


禁教以降は激しい弾圧に合い、「隠れキリシタン」として仏教的、神道的なカモフラージュで自身の信仰を守らざるを得なくなった。白衣観音慈母観音聖母マリア像に見立てたり(マリア観音)、仏像の裏や底、ポーズの中に「十字」のマークを潜ませる等の努力がなされた。


当時翻訳された聖書の巻はごく一部であり、禁教により宣教師の指導、日本人司祭の育成が出来なくなってしまったこともあり、時代を経るにつれその信仰内容は変質し、また本来はカモフラージュにすぎなかった仏教や神道の信仰に愛着を感じるものも出てくるに及び、元のカトリックとは別物になってしまった。


禁教がなくなり、信仰の自由が認められた近代に至ると、大半はカトリック教会に復帰し、もしくは教会との接触を嫌って仏教や神道だけを信仰するようになったが、現代においても、変質した「カクレキリシタン」の教えを継承する人々がいる。


現在のとくに長崎のクリスチャンは、「キリシタン」を自称せず、そう呼ばれることを好まない傾向にある。

関連タグ

キリシタン大名

島原の乱

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フランシスコ・ザビエル

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