マリア観音
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まりあかんのん
マリア観音とは、中世日本の隠れキリシタンが用いた、マリア像に見立てて用いられた観音像である。
観世音菩薩の像の中でも、女性的な白衣観音や慈母観音の像が用いられた。
観音像のほか、子供を抱いたタイプの地蔵菩薩像を用いるケースもあった。
日本伝来後、キリスト教(カトリック)が禁教とされ、信者が弾圧対象となると、キリシタンたちは自分達がカトリックのクリスチャンである事を隠すため、観音像を聖母マリア像の代用品として用いた。
この他にも、裏側に十字が刻まれていたり光を当てると十字が浮かぶ物品、目立たないように十字の部分が設けられた仏像、といった様々な試みがなされた。
マリア観音、という呼称であるが、観音菩薩とイエスの母マリアが習合していたわけではない。特に白衣観音の容姿が似ている点ぐらいしか共通点はない。
2018年7月1日に世界遺産群の一つとして登録された。
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