相性
あいしょう
概要
相性とは、二つ以上のものの組み合わせの適性を指す単語であり、様々な事象に対して用いられる。
例として、人間関係では「反りが合う、合わない」などの使い方で使われている。
古くは陰陽道の五行思想や錬金術師パラケルススも用いた四大元素などに見られ、
五行思想には、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝ち、水は木に勝つ…という相手に対して有利な関係を示す五行相克、
それに対して、木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず…という相手を助ける作用を示す五行相生の相性が存在する。
コンピュータにおいては、使用する部品の組み合わせにも用いられ、製造規格が異なる部品でコンピュータを組み立てる、規格が異なるパーツを接続するなどすると、正常に起動しない、エラーが発生するなどの現象が起こることがある。
この場合のエラーは製造企画の違いによるので修理で直すのは難しく、部品の規格を合わせることで正常な動作に戻る可能性がある。
ゲームにおいてはポケットモンスターなど、多くのタイプが入り乱れて相性の関係になっているものもあれば、
装備の相性が3すくみになっているものも多く、ファイアーエムブレムシリーズでは3すくみに加えて、特定の相手にクリティカルヒットと同等の大ダメージを与える「特効」のシステムが存在している。
格闘ゲームでは、キャラクターの技や得意な距離・戦法などで相性が発生する。
極端な例を挙げると、ストリートファイターⅡにおいて、ガイルはザンギエフに対して圧倒的に有利であり、ザンギエフは飛び道具を持たないのでソニックブームで遠距離から体力を削り、空中から接近されても対空技サマーソルトキックで迎撃できる。
遠距離からソニックブームで相手の出方を伺い、接近してきた相手はサマーソルトキックで迎撃するというこの戦術は待ちガイルと呼ばれ、飛び道具を持たない相手には無類の強さを発揮するが、ヨガファイヤーを使えるダルシムや波動拳を使えるリュウなどを相手にするときは、ソニックブームがためコマンドの技である性質上、飛び道具の撃ち合いになると連射力で撃ち負けることもある。
ちなみに、待ちガイルに対抗できるダルシムは癖が強いながら同ゲーム中でも屈指の強キャラだが、春麗などのスピードで攻め込むキャラには不利となる。
特殊な能力が登場する創作においてもよく見られ、相性の相互作用では相克・相生の両方の要素が見られるNARUTOのチャクラの性質などがあげられる。
また、、ジョジョの奇妙な冒険第四部・ダイヤモンドは砕けないにおいては、物を爆弾に変える吉良吉影のキラークイーンに対し、空気を操る猫草のストレイ・キャット、
未来日記においては、圧倒的な情報量を持つが自身の情報を知ることはできないという弱点を持つ天野雪輝の無差別日記に対し、情報は雪輝に関するものに限定されるが詳細な情報まで入手できる我妻由乃の雪輝日記など、味方につければ最高の相棒であり敵に回せば最悪の天敵といった相性のものも存在している。
変わり種には、五行そのものをモチーフとした遊戯王初期の龍札(ドラゴン・カード)など。