概要
アリスソフトから1997年8月29日に発売されたアダルトPCゲーム。2000年9月14日に廉価版として再発売された。ゲームジャンルはSRPGに分類されるが、公式では「スクロールRPG」と自称している。
ランスシリーズの舞台となるルドラサウム大陸を舞台にした作品である。
(明言こそされていないが、タイトルデモに「鬼畜王ランス」の世界地図が表示されているので関連性があることはバレバレ)
主人公ポロンを守りつつ、王国帰還を果たすのが目的。道中の正解ルートは決まっていて、間違ったルートを選んで進むといずれバッドエンドに至る。また、戦闘で女の子を後方に置いたまま先に進むと、一人になった女の子が盗賊に捕まって凌辱されたりして、その結果バッドエンドになるなど、ほのぼのした雰囲気と裏腹にかなりシビアなゲームで、「強くてニューゲーム」どころか「フリーマップの実装」すらされていないため、その難易度はかなり高め。
アダルトゲームなのだが、ポロンの性格や設定上(ぱにょん状態で何もできない)、ポロン自身のセックスシーンはない。ただし、女の子たちに関しては、特定の条件を満たすことでバッドエンドによるセックスシーンのCGが見れる。アリエッタとエレーン以外は、戦闘で置き去りにする(後方においたまま先に進んでしまう)ことで、バッドエンドCGが見られる。アリエッタとエレーンの場合は、間違ったルートを選んで進むことで最終的にバッドエンディングになり、人売りに捕まってしまったアリエッタや、怪しい王国の国王に捕まって玩具にされてしまうエレーンのバッドエンドCGが見られる。
また女の子モンスターをヤマネに渡すことで、ヤマネ召喚時にヤマネに凌辱されている女の子モンスターのCGが見られる。
ストーリー
パランチョ王国の王子ポロンは、父のペペロン国王の命により、兄ピッテンと次期王の座を賭けて試練に挑むことになる。ポロンは王国軍総大将の兄ピッテンこそが王に相応しいと思っていたが、父王の命であるため、仕方なく旅に出ることになった。
試練の内容は世にも珍しい品を探す出し持ち帰ってくること。
ポロンは適当な珍しい品を探してるうち、国から遠く離れた場所まで来てしまう。そこで出会った怪しげな魔法使いの老人の罠にハマってしまい、変な生物(ぱにょん)に姿を変えられてしまう。
戦うこともできない生物に変えられて、元に戻る方法も分からず途方にくれていた時、悲鳴が聞こえた。声がする方に行ってみると、女殺し(女性からの攻撃をすべて無効化するモンスター)の集団に囲まれる7人の少女たちがいて、ポロンは我が身をていして彼女たちを助けた。
ポロンから事情を聞いた少女たちは、今度は自分たちが助ける番だと、ポロンを守ってパランチョ王国まで一緒に旅をしてくれることになった。
紆余曲折の末、王国にたどり着いたポロンは待ち構えていたピッテンと戦うことになるが、戦いの後ですべてはポロンを王にするためのピッテンの画策だったことを知る。ピッテンはポロンこそ国王にふさわしいと考えており、ポロンをその気にさせるために宮廷魔法使いニコペリに命じて、ポロンを変な生物(ぱにょん)に変えて試練を与えたのだった。
兄や少女たちの後押しを受けて、ポロンが国王として即位したことで物語は幕を閉じる。
登場人物
主人公。パランチョ王国の王子。15歳。茶髪でショートカットのショタ少年。
神官として優れた力を持ち、又格闘家としての実力も兼ね備えている文武両道の少年。育ちのせいで人を疑うことを知らず、簡単に騙されてしまう。おっとりした性格で、王になる気がまったくなく、兄のピッテンの方こそ時期国王にふさわしいと思っている。
旅の途中で、ニコペリに罠にはめられ、見たことも無い生き物(ぱにょん)に姿を変えられる。この姿にはモンスターを惹きつける能力があり、普段は出てこないはずの場所でもモンスターたちがポロンを狙って現れる。また、ポロンが本来持っている格闘能力や魔法も大半は使えなくなっており、ヒーリング/ダッシュ/エール/ボムといった固有能力のみ使用可能。
同社の別作品RanceⅩ-決戦-にも登場している。
ちなみにその愛らしい外見から、当時はヤマネ×ポロンのBL系エロ同人誌も少数だが作られていた。
ポロンの兄。鎧を身にまとい、長い金髪をした長身の美青年。
パランチョ王国軍の総大将。23歳。ポロンこそ時期国王にふさわしいと考えており、ポロンをその気にさせるために、ニコペリにポロンを罠に掛けるよう命じた。
同社の別作品「ママトト」を始め、ランス9やRanceⅩ-決戦-にも登場している。
ペペロン・チャオ
パランチョ王国の国王。60歳。
ポロンとピッテンに次期王の座を賭けた試練を出す。
ニコペリ
ピッテン付きのパランチョ王国宮廷魔法使い。
ピッテンの命令で謎の老人としてポロンに近づいて、罠にはめる。
名前とセリフだけだがRanceⅩ-決戦-に登場している。
アリサ
青髪ツインテールで、一見して魔法少女っぽい娘。
正義感が強く曲がったことが嫌いな性格の元気娘。身体能力は高いが、反面魔法の才能は低い。
初期版・廉価版ともにジャケット絵でメインを張っているのは彼女。
移動力に優れており、能力値は総じて平均的。
適性職業は戦士系で、固有クラスは【アテナ】。
にょシリーズの作品にも出演している。
ライラ
金髪・短髪でカチューシャ着用。一見して歴戦の剣客っぽい見た目。
無口で冷静沈着な性格でかなりの恥ずかしがり屋。
非常に優れた攻撃力を持つものの、防御面はサッパリで魔抵力はメンバー中最低。おまけに移動力も伸び悩む。
適性職業は戦士系で、固有クラスは【ヴァルキリー】。
(※女の子モンスターのバルキリーとは無関係)
シャルム
褐色肌で紫髪のポニーテール。
男勝りな性格で喧嘩っ早い。おてんばで言葉遣いは悪いが、心優しい女の子。
アリサに似た能力値で、移動力高めな点も同様。その移動力はタイトルデモでよく反映されている。
適性職業は格闘系で、固有クラスは【イシュタル】。
アリサと並んで、にょシリーズの作品にも出演している。
キャロット
ピンク髪のボブカットで、白いローブとホウキを愛用。
純真な性格でおっとりとしている少女。ポロンと同じく人を疑うことを知らず、何事も真に受けてしまう。
能力値はやや魔力・魔抵力高めの平均寄り。
適性職業は魔法系で、固有クラスは【セイレーン】。
ウィンディ
水色髪のポニーテールで、魔女っ娘っぽいミニスカ衣装。
気が強く負けず嫌いの性格だが、一方で恐がりな面もある。博識な少女で、魔法の素質が高い。
魔力/魔抵力の高さはメンバー中最高だが、他は最低クラスという両極端。クラスチェンジに至るまでのハードルが最も高い。
職業適性は魔法系で、固有クラスは【アルテミス】。
アリエッタ
おでこが特徴の金髪セミロングで、露出の少ないエプロンドレスを愛用。
性格や容姿ともに7人の中で一番幼い少女。防御力が高く、物理的に打たれ強い。語尾に「にょ」と付ける時があり、それがタイトルにも反映されている。
職業適性は防御系で、固有クラスは【プリンセス】。
やたらと他作品への出張が多いキャラで、にょシリーズ皆勤(しかも初期メンバーの一角)に加え、DALK外伝などにもゲスト出演している。
エレーン
ウェーブのかかった金髪ロングで、か弱そうに見えて結構したたか。
7人の中で一番年上の少女。神秘的な外見で穏やかな性格。他の6人の姉的存在。
防御力特化のアリエッタに対して、こちらは全対応型。ただし基本射程:1のため、装備品でテコ入れしないと反撃にはあまり期待できない。
職業適性は防御型で、固有クラスは【ワルキューレ】。
ヤマネ
ポロンがトトチャウネと言うレベル神を呼ぼうとして出てきた、異世界の超レベル神。レベルアップだけではなく、本来この世界では出来ないはずのクラスチェンジもやってくれる。捕獲した女の子モンスターを特定の組み合わせで渡すと、クラスチェンジに必要なアイテムと交換してくれる。また、同じ女の子モンスターを数回渡すと、その女の子モンスターをヤマネが辱めるCGが見られる。