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概要

いわゆる学園ものにあたるが、高校倫理の科目を受け持つ教師が主人公という異色の作品。タイトルの「ここは今から倫理です。」は主人公の高柳が教室で授業を始める際の言葉から。


2017年に『グランドジャンプPREMIUM』(集英社)で連載を開始。2018年に同誌が刊行を停止した後は後継誌の『グランドジャンプむちゃ』に移った。


2020年2月19日発売の単行本第4巻の帯で、実写ドラマ化の決定が発表され、2021年に放送された。


ピクシブでは2022年4月現在、主人公の高柳を描いたイラストが大半を占めている。「高柳先生」タグがつけられている事も多い。


あらすじ

とある高校に務める男性教員・高柳が受け持つ倫理の授業に、その科目を選択した生徒たちが出席する。

倫理という科目と「受験には必要ない」「『あること』ではなく『あるべき』を学ぶ」という高柳のもとで学ぶ生徒たちは、大なり小なりトラブルを抱えていた。

そのトラブルを、授業で学ぶような知識や、先人たちの言葉を通じて解決したりする…というのが、本作の大筋である。


高柳が受け持つ倫理の授業は、高校3年生の1年間のみであり、4月の最初の授業から3月の最後の授業までが一つのクール(部)であり、部が変わると受け持ち生徒が全員入れ替わる。

第1・2部は同じ学校、第3部は高柳が異動した先の別の学校が舞台。


キャラクター

  • 高柳(たかやなぎ)

本作の主人公であり、狂言回し。高校3年生の選択科目である倫理と、政治経済の授業を受け持っている。

どこか影のある美青年で、女生徒の何人からは好意を寄せられているが、無表情なので冷淡と思われることもある。緊急事態には無表情を崩すこともある。

生徒相手には常に敬語で話し、教員としての節度を保って接している。生徒の悩みには真摯に対応するが、生徒の求めていることが教員の節度を越えてしまうときは、それを成すべきかどうか悩むこともあり、完ぺきではない。また、悩んでいる人間にしか興味を持てず、自分を「酷い人間」だと思っている。

喫煙者であり、第1・2部の高校では詰め所である社会科準備室でも喫煙できたが、同僚の女性教師から文句を言われ、度々屋外の喫煙所にいた。

友人は少ない。離婚歴があり、2度と結婚したくないと言っている。教授いわく、父親がいない。


  • 教授

高柳の大学時代の恩師。大学時代を描いた過去編にのみ登場する。

哲学科のゼミの教授で、口は悪いが、教え子のことをよく理解している。


  • 萱島

高柳の知り合いのカウンセラー。高柳とは大学時代からの仲。

矢継ぎ早に質問を繰り出すことで相手の本音を引き出すゲシュタルト療法を用い、高柳の生徒・鳥岡のカウンセリングをした。

仕事面ではビジネスであることを徹底しており、就業は17時まで、一回の相談料は8000円。

高柳のカウンセリングをしたいと思っているが、本人に断られている。


  • ジュダ

第1・2部の高校周辺の夜の街で、ある程度の地位にいる男。

高柳の生徒・近藤が麻薬密売に巻き込まれそうになった時、偶然に彼を助けた。自分の経営するバーで近藤と性交しようとしたが、彼が高柳の高校の生徒だと気づいて、やめた。

哲学・倫理についても知識があり、過去に、高柳が救えなかった女生徒を救ったことがある。


本作を原作にした作品

  • 小説 ここは今から倫理です。ひずき優によるノベライズ作品。集英社文庫から2020年12月18日に発売。
  • ここは今から倫理です。:テレビドラマ。2021年1月16日から3月13日まで毎週土曜、NHK総合よるドラ枠で全8話が放送された。主演は山田裕貴

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