このゴミをなんとよぶ
このごみをなんとよぶ
とある男女共学高校に通う1年生の男子「小波津(こなつ)優人(ゆうと)」、彼には同じ家から同じ高校に通う血の繋がらない兄「界(かい)」がいた。
ある日、界が自分の彼女「蛯口(えびぐち)アキラ」を家に連れて帰るが、優人はアキラに一目惚れしてしまう。
そして界とアキラが交際を始めて2週間足らずの内に、アキラからの重過ぎる一方的な愛情と付き纏いを原因として二人の関係は破綻。一度別れ話を承諾したものの諦め切れないアキラは、半ばストーカーとなってしまう事に。
そんなアキラの行為を偶然校内で発見した優人は、自身の恋愛感情もあり何とかアキラを助けたいと申し出る。優人の心を見透かしたアキラはある交換条件を持ち掛けるが・・・
物語はこの後の時間軸から始まる。
主人公
- 小波津(こなつ)優人(ゆうと)
高校1年生の男子。
真面目で勉強熱心、困っている人の事は見捨てられないタイプで、クラスメイトとも友好な関係を築いている。
年長者や兄弟からは素直だが苦労知らずの良い子ちゃんと見られる向きがある。
「ペルソガ」と言う名称の作中オリジナルの特撮作品・ゲームが趣味のインドア派。
アキラに思いを寄せているが、自分が相手にされていない事を知りつつも関係を続けたい一心でストーカー行為の手助けをしてしまうなど、年齢なりの倫理観の未成熟さを持つ。
現在の連載段階では特に触れられていないが、小学生の頃から前髪に隠れる左の額部分に大きなバツ印の傷跡がある。
兄の事は色々な意味で尊敬しており、幼少期の体験から「ヒーロー」だと思っている。
優人の家族
- 小波津(こなつ)界(かい)
優人の兄で高校3年生。優人の母と再婚した父の連れ子であるため優人との血縁関係はない。
生育環境の複雑さから子供ながらに気苦労が絶えなかったようで、年齢離れした達観した視座と対人関係の調整能力を持つ。
さっぱりした性格で決断力も備え高身長の上にスポーツも得意(バスケ部の選手)とあってモテるため、豊富な女性経験を持つが、一人の相手とあまり長続きしない。
両親(特に母)から腫れ物を触るように扱われていたが、優人が自分に向けてくれたひた向きな兄弟愛に救われた事で、こちらも密かに相手の事を「ヒーロー」だと思っている。
- 母
優人と界の母。優人は実子だが界と血の繋がりはない。
兄弟間で優人を露骨に贔屓するなど、あまり公平な親とは言えなかったようである。
- 父
作中にはほぼ登場しない。キャラの台詞から、一応同じ世帯に住んでいると考えられる。
ヒロイン
- 蛯口アキラ
高校2年生。一人称は「僕」。
校内で界に助けて貰った事から、彼を「ヒーロー」だと思っており、それを契機に告白して交際がスタートしている。
この物語のメインヒロインでありながら、作中の多くの期間を一方的な界のストーカーとして過ごしている異色の存在。
ピンク色に染めた髪と耳に多数開けたピアスなど、いわゆる地雷系の見た目をしている。
中身の方もそれに違わず、一度執着した相手には徹底的に依存してしまう体質で、界と交際している間も「違う学年なのに教室内に押し掛ける」「深夜にもかかわらず自宅前に来て泣き叫ぶ」など、周囲が見えなくなってしまう。
アキラが生まれる前に父は亡くなったため母一人のシングルマザー世帯で育っており、幼少期から亡き父の代役として男の子の振る舞いを強制された経緯がある。
アキラも懸命にこれに応えようとするが、最終的に母子共に互いを見捨てたような関係性となっており、これら複数の要因が彼女の一人称や人格形成に影響を与えている。
学生生活で孤立していた経験から相手の心の機微を察知する観察眼に長け、それを利用して優人に持ち掛けた「取引き」がやがて周囲を巻き込んでいく事になる。
- 永野紫苑
高校3年生。アキラと別れた後の界の彼女。
性格的にはアキラと対極にある明朗快活な陽キャであり、優人とは同じ趣味(「ペルソガ」と言う名称の特撮)を通して交流がある。
過去の女性関係が短命な界だったが、紫苑とは将来の結婚の可能性まで考えている。