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概要

少年の日の思い出」のセリフ。

汎用性が高いのでネット上で使われており、「エーミール構文」とでも呼ぶべきフレーズである。


発言の経緯

※物語本編のネタバレ注意























エーミールがクジャクヤママユを羽化させたという噂が広がり、聞きつけた「僕」は、それが最も欲していた蛾であった事、模範的で非の打ち所がないエーミールに個人的な怒りを覚えていた事もあり、気が狂わんばかりとなる。

欲望のままに「僕」はエーミールの家に入り込む。

折しも彼は不在であり、机の上に展翅されていたクジャクヤママユを盗んでしまった。満足感に浸られていると、エーミールの家のメイドが近づく足音が聞こえてくる。

慌てた「僕」はそのままポケットにクジャクヤママユの標本を突っ込んで逃げ出してしまう。

その後罪悪感に苛まれ引き返し、元の場所へ戻そうとしたが、クジャクヤママユはポケットの中で無残につぶれてしまっていた。


絶望に襲われ逃げ帰った「僕」は、耐え切れず母に告白する。

母は我が子の苦しみを察すると、エーミールへの誠心誠意の謝罪と弁償を提案。気乗りしない「僕」だったが、母に促されやむを得ずエーミールの家を訪ね、クジャクヤママユの修理に取り掛かっていた彼にすべての事を話した。


するとエーミールは怒りを見せる代わりに舌打ちし、この発言をした。


「そうか、そうか、つまりきみはそんなやつなんだな」


「僕」は自分のおもちゃと標本をすべて譲ると言ったが、エーミールから返って来た返答は正しく、そして残酷だった。


「結構だよ。僕は君の集めたやつはもう知ってる。そのうえ、今日また、君がちょうをどんな風に取り扱っているか、ということを見ることが出来たさ」


収集家としてのプライドを打ち砕かれた「僕」は、とびかかりたい衝動を押しとどめ、エーミールの軽蔑の眼差しに耐えつつ、家を辞去した。


そして、一度起きたことは償いの出来ない事を悟った「僕」は蝶の収集との決別を決め、自分の作った標本を全て指で押しつぶしてしまった。


関連タグ

クジャクヤママユ

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