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もしかして・・・はらたいら

あふれる"ひらたいらさん"への愛情

れんげはとても気に入ったのか、自分だけで育てることを宣言する。彼女は絵日記を付け、一匹いっぴきの性格も把握する(それにしては、名前はまとめて"ひらたいらさん"と、命名にはなぜか無頓着だったが)など、とても熱心に育てていた。

いつか迎えなければならない"その日"

だが、そんなある日、大切に育てていた"ひらたいらさん"が死んでしまう。彼女はとても気に入っていたため、大変落ち込んだ。

皆は、亡くなった"ひらたいらさん"のためにお墓を作った。"ひらたいらさん"の墓前にポツンと座り込むれんげ。

その日、旭丘分校には大粒の雨が降り注いだ。

帰宅したれんげは、いつも付けていた絵日記に、こう書いた。

ただ一言、

「ひらたいらさんが、なくなりました。」

と。

その後…

後日、れんげが"ひらたいらさん"を育てていた水槽を見ると、そこには子孫と思われるカブトエビが泳いていた。

実は、"ひらたいらさん"が亡くなった日、夏海がひょっとしたら、"ひらたいらさん"が卵を産んでいるのではないかと思い、一度片付けていた水槽をセットしなおしていたのだ。

それを見たれんげはとても喜び、彼女は、急いで絵日記を開いた。そして、「ひらたいらさんが、うまれました!」と書いた絵日記を、夏海、そして皆にとても嬉しそうに見せるのだった。

旭丘分校の上には、青々とした大空が広がっていた。

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ひらたいらさん
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