ひらめきはつめちゃん
ひらめきはつめちゃん
作:大沖
2009年2月より連載されている、大沖氏らしいゆる~いシュール4コマ作品。単行本既刊3巻。
英題は「HATSUME INVENTION」(はつめの発明)となっている。
4コマ漫画だが、たまに通常のコマ割だけの回もある。
主人公。小学一年生の少女。金髪で耳の下の毛が左右に飛び出ている。
友達思いで親孝行だが、感性が他人と極めてズレており、父親とすら会話がかみ合わないことが多い。
父親の仕事を見るうちに発明の才能を開花させた。
この歳にして完全に理系頭であり、好きな教科は算数・理科・図工。しかし学校での成績は特別優秀というわけではないようである。
またグミと湯葉が大好きで、どんな料理にも入れようとする。
大沖作品の主人公らしく、\やべぇ/等と言う。
はつめの父。発明を生業としており、常につなぎ姿で眼鏡をかけている。発明だけでは生活できないので機械部品製造の下請けもやっている。
よく分からない発言の多いはつめのツッコミ役。
ちなみに、はつめが「はこ」を製作するまで、娘の才能には気がつかなかった。
最近では自分より娘のほうが発明の才能が優れているのではないかと思い始めており、複雑な心境らしい。
また、はこ爆発事件がトラウマになっているらしく、度々はこが爆発したり巨大化する悪夢を見ている。
なお、大沖氏の自画像は彼とそっくりである。
はつめの母。会社員で普段は働きに出ているためあまり登場しない。
細かいことは気にしない大雑把なタイプで、ある日突然家がはこ1号になっていたのを見ても「まあいいか ごはん作ろう!」で済ましていた。
- はこ1号
はつめが学校の授業で製作した箱型の何か。
授業では単純に「箱」を作ることになっていたが、はつめは自分なりのアレンジのつもりで、見よう見まねで覚えた父親の技術を元に「箱」を「はこ」にした。
はつめの頭に載る程度の大きさで、正面に顔が描かれており、「\よう/」等としゃべる。上部に3つ穴が開いており、ここに「ネジ」(ただのネジではなく、はつめが製作した精密な電子回路が入っており、先端に電気接点らしきものが付いている)をねじ込むとさまざまな機能が稼動する。その機能は、人知を超えたものから地味なもの、何の役にもたたなそうなものまでありとあらゆるものが用意されており、まさに万能装置である。なお、内部は一見空っぽである。
しかし、第1回ではつのりが適当にネジを取り付けたところ自爆装置になり、大爆発を起こして家が全焼、やたら丈夫な「はこ」だけが残った。そこではつめは「はこ」に別のねじをとりつけて「はこ」を巨大化させ、平目木家の新しい住居とした。
1号の後継機。1号が家になったあと、次の回ではすでに完成していた。それ以来、「はこ」と言えば「はこ2号」のことを指す。
側面に「2」と書かれていること以外は1号とまったく同一仕様。但し、途中でふたの作りが変わった(片開きだったものが両開きになった)。
普段ははつめが頭の上に載せて持ち歩いており、実質的にもうひとつの主人公でもある。
はつめのいとこで、黒髪でおかっぱ頭の少女。第3話にて平目木家の近所に引っ越してきた。
以来はつめと同じ学校に通うようになり、よく一緒に行動している。
はつめとはまた違った意味で変わった感性を持つ。文系タイプで、好きな教科は、国語・音楽。
はつめの意味不明な発言や、「はこ」のよく分からない機能に対し、ガッツポーズをしたりして表面上はスルーしたりはつめのノリに合わせているが、心の中ではツッコミを入れている。
名前の元ネタは医療機器メーカーのテルモと、同社の代表的な製品である体温計であると思われる。
はつめと仲の良いクラスメイトの少年。
当初は「はこ」を悪の組織が作った秘密兵器だと勘違いし、はつめを尾行していたこともあった。
そのままはつめの家の中をのぞいていたところ、はつのりに見つかり家の中に案内され、「はこ」の何たるかをようやく理解した。もっともその後も「はこ」の謎の機能にはしばしば驚かされている。
名前の元ネタは電機メーカーのカシオ計算機と、同社を代表する製品である電卓からと思われる。
余談だが、カシオ計算機の創業者一族の姓は実際に「樫尾」である。
はつめのクラスの担任。眼鏡、お下げ、ジャージ姿というありがちな風貌。
性格はどちらかというと無気力で適当なタイプ。
名前の元ネタは電機メーカーの早川電機工業(現:シャープ)および創業者の早川徳次からと思われる。
その他
- 「発明戦士ニシヤマ」
はつめの好きなアニメ。はつめだけでなく同世代の子供たちには絶大な人気を誇る。
中年の発明家・西山が発明品を使って悪徳企業を成敗するという内容。
大人にはイマイチ理解できないものらしい。
- はるみねーしょん - 芳文社まんがタイムきららCaratにて連載中の、大沖氏の別作品。ストーリー上のつながりは一切無いが、作風はほとんど同一で、公式に両者のコラボも行われている。