概要
本作品は、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載されていた矢寺圭太による漫画作品である。
ストーリー
ちょっぴり未来、さびれた海辺の町。
妻を亡くして、余生を送る吉岡の元にひょっこり現れた家政婦ロボットが巻き起こす!
どたばたスローライフ・コメディー起動‼︎
登場人物
- 吉岡ゲンジ(よしおか)
妻を亡くした頑固な爺さん。
妻の入院中は一人暮らし同然の暮らしだったこともあり、家事はほとんど一人でこなす。
そのため、妻が亡くなってからは一人静かに余生を送るつもりだったが、ポン子がやってきたことで賑やかな日々を送ることになる。
意外にも泳ぎが得意で、自称「日坂町が誇る “河童のゲン”」。
- ポン子
家政婦協会の紹介でゲンジの元へやってきた家政婦ロボット。
呼称は「多機能お手伝いロボットTOR前期型」だが、30年前から稼働中の型落ちであり、家事がほとんどできないぽんこつっぷりから吉岡によって「ポン子」と命名された。
至って真面目に人の役に立とうと奮闘するが、大抵の行動が裏目に出る。
旧型なだけあって、ちょっとした動作で顔が落ちることがある。また、電力をかなり食うため、充電しようとコンセントを挿したときには見事にブレーカーが落ちた。以降、充電時には節電を心がけている。
- 吉岡ゆうな(よしおか)
吉岡の孫娘の中学3年生。
暇なときはVRゲームをしている。勉強はよくできるほうで、中学校の模試で全国7位の成績を修めたことがある。
吉岡にめちゃくちゃ可愛がられていることを逆手にとり、怒られそうになったら泣き真似するなど中々にずる賢い。
ポン子のせいで日坂町のほとんどの人が、小学5年生におねしょをしたことがあることを知っている。
- 茜(あかね)
『カフェ海風』でバイトをしている高校1年生。陸上部。
実家は「スーパー海山」というスーパーを営んでいる。
海辺の町で育っただけあって肌は日焼けしており、カフェの雰囲気に似合わず元気いっぱい。
キヨシの姉・ヒカリとは友人。
- マスター
『カフェ海風』のマスター。
上唇を覆う髭が生えており、いつもサングラスをかけている。20年前は都会でミュージシャンを目指していた。
- 永井さんご(ながい)
日坂小学校6年生の女の子。
「〜し」という喋り方が特徴的。
- ガンタ
日坂小学校6年生の男の子。
さんごなら嫁にもらってやっても良いらしい。
将来の夢はゲームをつくる人。
- キヨシ
日坂小学校6年生の男の子。メガネをかけた坊主のほう。
絵を描くのが好きで、ポン子が描いた絵を見てから、彼女を「ポン子センセイ」と呼ぶようになる。
ヒカリという名前の姉がいる。
なお、町の少子化に伴い、日坂小6年生はさんご、ガンタ、キヨシの3人だけ。日坂小中合わせても21人しかいない。
- 吉岡千秋(よしおか ちあき)
数日前に他界した吉岡の妻。旧姓は堂島。
ゲンジとは藤工務店で出会う。当時は彼から「ポンコツ」とたびたび言われていた。
一郎という名前の息子がいる。
- ブライアン
タクシードライバーの黒人。
その巨体に似合わず、ゲートボール大会の金山町のエースでもあり、ゲートボールのメジャーリーガーと称されている。吉岡の妻・千秋とはライバル同士だったらしい。
ポン子の主な機能
- ロボット三原則に従い、刃渡り13cm以上の刃物を持つと安全装置が作動し機体が振動する。
- 身体の至るところからマイナスイオンを出すことができる。
- 左肘を外すと、そこから高火力の炎を噴出させることができる。
- 食事を取る必要はないが、食べ物を摂取すると軽く振動し始める。
- おさげをスクリュー代わりにして水中を進むことができるが、推力が弱いために自重でどんどん沈んでしまう。
- 口から紙を印刷することができる。印刷中は渋い顔になる。
- 右手で体温を計ることができ、手のひらに体温を表示することもできる。
人型ロボットについて
ポン子曰く、定年後はスクラップ工場で500円玉に生まれ変わる予定らしい。
また、藤工務店2代目の話によると、今現在は法規制によって人型ロボットの製造が禁止されているらしく、ポン子のようなロボットは非常に珍しいとのこと。
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