概要
電化製品の利用を減らしたり、より消費電力の低い器具に置き換えたり、無駄な電気の利用を見直したりして、電力の使用量を抑えること。また、その活動。
家庭の電化製品は、照明・テレビ・エアコンの3つ(もしくは冷蔵庫も含めた4つ)が最も使用電力が多いといわれる。だから節電するにはこの3点に注目して無駄を削減していくと良いとされる。ただし、猛暑の中でもエアコンを点けないなどして無理するのは熱中症リスクがあるのでおすすめしない。
一概には言えないが、蛍光灯や近年のコンピューター制御による家電は電源を頻繁に切ることを前提に設計されておらず、(エコモードやスリープモードに切り替えて)電源自体はつけっぱなしにすることが推奨される。これは起動してから動作が安定するまでと、機器が完全に停止するまでの工程が多くの電力を消費することや、起動直後の一時的な過負荷と電源を切断した瞬間ごく一瞬生じる高電圧で機器を故障するリスクを抑えるためである。
車両の運動エネルギーを電気に変換して減速する「回生ブレーキ」で得られた電力を再利用することも、節電のひとつ。
今日の動輪の駆動に電気を使用する鉄道車両は走行中にブレーキをかけている間、走行モーターを発電機として機能させることで運動エネルギーを電気に変換し、電車線方式ではレールから電線や第三軌条に戻して他の電車の電力源として供給、駆動用蓄電池搭載車は車載の電池に充電することで加速の動力源として再利用している。
近年普及が進んでいる、エンジンと電気モーターを併用するハイブリッドカーは、ブレーキペダルの踏み加減や車速に応じて電気として回収する比率を自動で調節している。できるだけ充電に使う割合を高く設定しているので、この先停車すると明白な場合はブレーキ操作を早めに行ったり、Dレンジでアクセルを戻して惰性で走る、Bレンジでアクセルを戻し回生ブレーキを強めて減速することで、駆動用として再利用する電力量を稼ぎ、その分燃料の消費量を抑えて走行することが可能。
関連タグ
燃費;「電費」が電気の"燃費"に当たる。