概要
『まつろぱれっと』とは、SleepingMuseumによって製作されたホラーアドベンチャーゲームである。現在はスマートフォン(Android/iPhone)で配信されている。
2023年9月4日に家庭用ゲーム機での配信を発表し、2024年11月15日に配信が開始された。
ストーリー
主人公の画家は、友人が持ってきた不気味な黒い絵画に囚われてしまう。
キャンバス越しに微笑む少女との、死に彩られた7日間が始まる…。
ゲームシステム
絵画の要求するモチーフを探すパートと、モチーフを描き加えるパートがある。
また、本作はいわゆる死にゲーの側面があり、絵画を怒らせてしまうと後述の「死に様ギャラリー」に飾られてしまう。この描画パートの判定は非常にシビアで、絵画にモチーフを描き加える際に
- 描く順番
- 描く位置
- 塗る色
を1つでも間違えると大抵の場合即死である。
絵画との会話や過去の犠牲者たちの残したヒントから、如何に「絵画である少女」の要求を推測するかが攻略の鍵となる。描く度に画面上部の筆アイコンを1つ消費し、0になってしまうとゲームオーバー(ただし即死の場合は残り個数に関係なくデッドエンドである)
登場人物
絵画の少女
呪われた絵画。タイトルは「青い花飾りの少女」。魅入った相手を異空間のアトリエに幽閉して「画家様」と呼び、自分を完成させることを強要する。
振る舞いこそ可愛らしいお嬢さんなのだが非常に気難しく、少しでも意に沿わない絵を描くと不思議な力で(主に物理的に)危害を加えてくる。
そのバリエーションたるや凄まじく、描かれたものを独自解釈して
- りんごやお皿で殴打
- 馬による後ろ足蹴り
- カビや花の養分にする
- 飢餓や乾燥を与えて干からびさせる
- 炎や冷気、雷による攻撃
など、やりたい放題である。
はじめはモノクロで片目だけ赤色なのだが、こちらが描いたモチーフに満足するとその色を吸収して徐々に色づいていく。1日経つごとに構図が変わり、絵画の謎も少しずつ明らかになっていく。
過去の犠牲者たち
主人公より先に絵画に取り込まれ、失敗してしまった人間たち。携帯に着信する彼らの記憶が謎を解くヒントになる。また、前日譚では絵画が彼らの間を渡って主人公の元に来るまでの経緯を知ることができる。
Researcher
犠牲者の一人でオカルト研究家。移植版では彼が呪われた絵画に出会うまでの詳細が描かれている。
Buyer
犠牲者の一人で画商の友人。アトリエに黒い絵画を持ってきた直後に…
前日譚
移植版で追加された新エピソード。
「呪われた絵画」の噂を聞きつけたResearcherが、とあるギャラリーを訪れるも一番奥の暗い部屋に閉じ込められてしまう。先客の<<少女>>曰く、その部屋に飾られた絵画たちは呪われていて…
プレイヤーは<<少女>>の助言を聞きながら本編とは異なる方法で絵画たちの「謎」を解いていくことになる。その顛末は…
死に様ギャラリー
ゲームオーバー集。失敗の内容に応じて40種類以上が用意されている。見事全部集めるとオプション画面の「ひみつ」が開放される。