概要
硬骨魚綱カサゴ目・アイナメ亜目・アイナメ科アイナメ属に属する海水魚の一種。
体側に5本の側線が走ること、尾鰭を広げるとその後端が直線に近いことなどがこの種の特徴である。体色はすむ場所によって黄色、赤褐色など変化に富む。
産卵期は晩秋から冬で、この期の雄は橙黄色が濃くなり、雌と区別できる。卵は橙黄色や赤紫色で、粘着性が強い。約650~1万粒の卵を塊状に海藻や岩石に産み付ける。産卵後、雌は深みへ去るが、雄は卵が孵化するまで保護する。奇妙なことに、他の個体の卵塊を食べる習性があり、このためにしばしば闘争がみられる。孵化した仔魚は全長7.4㎜ぐらいで、浮遊生活をする。およそ半年で10cm程になり、沿岸の藻場に多数出現する。この期の稚魚は体が一様に青緑色になる。1年で15cm、4年で30cmぐらいに成育する。雄は1年、雌は2年で成熟する。成魚は普通、岩礁域にすみ、小形の甲殻類、小魚等を食べる。
アイナメの仲間
- アイナメ(メイン画像)
- クジメ
- ウサギアイナメ