概要
フランス人画家・ジャン・デュビュッフェがつくったフランス語「アール・ブリュット(Art Brut、「生(なま、き)の芸術」)」を、イギリス人著述家・ロジャー・カーディナルが「アウトサイダー・アート(英: outsider art)」と英語表現に訳し替えた。
特に、子どもや、正式な美術教育を受けずに発表する当てもないまま独自に作品を制作しつづけている者などの芸術も含む。
アウトサイダー・アートは絵画や彫刻だけでなく、服飾、映像、文学、音楽などとしても現れる。また、ある種のインスタレーションや建築、庭園など作品というより空間の形態を取ることもある。
(以上Wikipediaより引用)
アウトサイダーアートというと「知的障害者、精神障害者あるいは精神病患者が精神病院内におけるアートセラピーなどで描いた絵画」と思われがちだが、
芸術作品で生計を立てたり、既存の団体に発表することなく、正式な美術教育を受けずに独学で孤独に作品を作り続けた人達、刑務所などで初めて絵画に取り組んだ人達、衝動・激情に任されるまま作品を作った人達などの作品も含むのが本来の意味である。
そういう意味ではpixivの作品は大半がアウトサイダーアート的な要素を持つが、公開設定である(=他人に見せるつもりがある)以上はアウトサイダーアートとは言い難い物であろう。
更に、今の我々からすると、どれだけ奇抜に思えるものでも、作者が生きた時代・地域や属していた集団内の伝統や定石や流行に乗ったものはアウトサイダーアートとは呼べない。
また、ピカソや岡本太郎の作品のような「その時代・地域における『当り前』の作品を作ろうと思えば作れる(≒その時代・その地域での正規の美術教育を受けている)」ような芸術家が、あえて「普通」から逸脱したものを作った場合もアウトサイダーアートではない。
大概の場合は、ちゃんとした美術教育を受けた者が、わざとやっている現代美術に関しても同様である。
現状このタグはアウトサイダーアートから影響を受けたと思われる作品、及びアウトサイダーアートの二次創作作品に付けられる事が多いが、上記の通り公開設定である場合、本来の意味からすると誤用である。
わざわざ自称する言葉では無い為、自らこのタグを付けている場合、アウトサイダーアートとは言えない。