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アナザヘヴン

あなざへゔん

『アナザヘヴン』は、飯田譲治と梓河人によるホラー小説。2000年に映画化、ドラマ化されている。
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概要編集

『アナザヘヴン』は、飯田譲治梓河人によるホラー小説。

二人の刑事が正体不明の犯人を追うスリラー作品。「SFホラー」というジャンルで人気を博した。

2000年に映画化とドラマ化がそれぞれなされている。なお、ドラマ版は映画「アナザヘヴン」と世界観を共有した『アナザヘヴン〜eclipse〜』というタイトルで放送された。さらにゲームソフト『アナザヘヴン〜memory of those days〜』も発売されている。大規模なメディアミックスが展開されたが、映画興行やテレビ視聴率は想定を下回る結果であった。


また、2003年から2004年にかけて続編の小説作品『アナザヘヴン2』が刊行された。


あらすじ編集

殺害した被害者の脳を料理し、食べるという猟奇殺人が起こる。ベテラン刑事・飛鷹健一郎とその部下・早瀬学は犯人を追うが、それをあざ笑うかのように次々と犯行は繰り返されていく。


ある被害者が書いた犯人の似顔絵を元についに犯人を逮捕するが、その犯人の頭内には脳などなにも入っていない状態だった。事件は解決したと思った矢先、また同じ手口の殺人事件が発生し、早瀬は「犯人は人間ではないのではないか」という疑問を抱き始める。


登場人物編集

本編の主人公。警部補。かつては犯罪マニアだった。料理はプロ並。父親は警視庁上層部の人間。

映画版や続編では下の名前が片仮名でマナブと表記されている。


マナブの上司でバディを組む警部。ベテラン刑事で脳みそ料理を見ても冗談を飛ばせるほど表面的には冷静を装えるプロ。口は悪いが事件を追う情熱は人一倍で、犯人を追うためなら自身が足を怪我していても捜査を行い、市民の安全のためにマナブに木村を撃つよう指示している。超能力や超常現象は「刑事が一番信じてはいけないもの」としている。


元キャバクラ嬢。違法キャバクラの摘発のため自身が勤めていた店を訪れたマナブに一目惚れし、以降はマナブにつきまとっている。少し頭が弱く、グロテスクなものが平気だったり、超能力を信じたりと一見幼稚な発言ばかりするが、マナブが考えつかないような第六感的な発想を持つ。純粋で全てを受け入れ、誰かが傷つくのを嫌がる。ナニカによる第四の被害者。


用語編集

  • ナニカ

脳味噌料理に始まる猟奇殺人事件の裏に潜む正体不明の存在。人間の脳に寄生する能力を持ち、相手の髪を触るだけで脳の中身がわかる。ナニカが「綺麗な脳」の持ち主と判断した人物の脳に寄生し、殺人を繰り返す。ナニカが好まない汚い脳の持ち主は容赦なく殺害するが、綺麗な脳の持ち主は欲しがる。また、汚い(悪いことを考えている)脳は味は美味しいと述べる。ナニカに寄生された人間は元の人格を失い、通常では考えられない力や身体能力を発揮する。しかし、身体の強度は人間のままであり活動限界に至ると目から血の涙が出始め次の身体を求める。ナニカが出て行った後の人間は脳みそが萎縮し、空っぽになる。寄生された人間は脳が萎縮することに伴い、その拒否反応として激しい頭痛が起きたり、通常の人間の肉体ではナニカが行動に必要としている身体能力に耐え切れず、骨折や怪我をして身体が脆くなるため、ナニカが長い期間同じ人間の中にいることは不可能である。

『eclipse』では正体が悪意の涙と呼ばれる未来世界で高度に進化した人間であることが判明する。


関連タグ編集

小説 飯田譲治

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