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概要編集

『アヒルと鴨のコインロッカー』は、伊坂幸太郎による小説。


2003年11月、東京創元社の叢書ミステリ・フロンティアの第1回配本作品として刊行。2006年12月、創元推理文庫に収録された。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。


2007年に映画化。濱田岳瑛太がW主演を務めた。

なお、原作者の伊坂は本作の映像化について、どんでん返しがあることを理由に「この作品を映画にするのは、難しいと思った」と消極的なコメントを残していた。


登場人物編集

進学のため仙台に引っ越してきた大学生。どちらかと言うと気が弱く押しに弱い性格。好きな曲は、ボブ・ディランの『風に吹かれて』で作中で口ずさんでいる。引っ越した直後に河崎と出会い、隣人として付き合い始める。やや強引な性格の河崎のペースに飲まれそうになるが、徐々に河崎の行動を怪しむ。


椎名の右隣の部屋の住人。事実か作り話かわからない会話で椎名を惑わせる。ボブ・ディランの歌声について「神様の声」と評している。やや強引でつかみどころがない独特な性格の持ち主。浮気症で、恋人がいる時でも目の前にキレイな女性が現れると声をかける。椎名に、本屋を襲って本を盗む計画を持ちかける。


椎名の左隣の部屋の住人。河崎によるとブータンから来た留学生で大学に通う。ICレコーダーを所持しており、日本語の勉強などに利用している。交通量の多い道路で動けない犬を身を挺して助けた所を偶然、琴美に目撃されたことがきっかけで後に付き合うようになる。


ドルジの恋人。以前は河崎と交際していたが、浮気症な性格に嫌気がさしてその後は腐れ縁の関係。動物好きで、作中の地元でペットが虐待・殺される事件が増えたことに心を痛める。正義感が強いが後先考えずに行動することがある。特技は英語。


琴美のことをよく知る男。琴美とドルジのデート中に偶然鉢合わせし、初めて会ったドルジを気に入ってその後、日本語を教える。一見怖そうな性格の中にも優しさを持ち合わせる。琴美がピンチになった時にどこからともなく現れる。


ペットショップの店長。常に怒っているような態度とぶっきらぼうな口調が特徴。自身の店で琴美をトリマーとして雇い、また河崎とドルジが来店したことがあり、3人のことを知る人物。椎名に河崎の行動に注意するように伝え、後に二人で尾行する。


関連タグ編集

伊坂幸太郎

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