正確には「アビータ・HierophantⅤ」だが、表記ゆれで大文字のVになっている。
概要と正体
元の世界でオースタ博士が開発した次世代アンチエックス「アビータ」の初号機。
アビータシリーズの体外的な顔としての役割を持ち、それを果たすために「言語」や「概念」に対する認識能力が強化されており、更に「共感力」「親和力」を高めるモジュールが搭載されている。
また所持している量子知能分析システムにより、接触した相手を深く理解し、そして人間のように感情を示して交流することもできる。その再現精度は会話している人間に対して一切機械だと認識させないほどの高度なもの。
更に人間以外の知性を理解、言語をシミュレートすることも可能で、テストでは犬、猫、イルカといった動物とも会話することができたようだ。
「ハイエロファント」はタロットの5番目のカードだが、「何故最初から始めなかったのか?」というアンジュ博士の質問に対して、オースタ博士は「研究には閃きが必要で、だからこそアイデアにあったハイエロファントにした」と回答している。正位置の「ハイエロファント」が意味するところは「思いやり、連帯、信頼、人徳」であり、他者とのコミュニケーションを目的に開発された彼女にふさわしい名前と言えるだろう。
ちなみに「アビータ(Arbiter)」意味は「調停者」であり、大陸版では「仲裁者」という名前になっている。
オースタ博士はハイエロファントに対し、強大な兵器として見られがちなアンチエックスのイメージ改善を期待していたことから、こちらの名前も彼女に由来しているかもしれない。