注意:このキャラクターは、その存在そのものがゲーム「アズールレーン」の根本的なネタバレとなっているのみならず、現在極めて情報が少ない状態となっています。閲覧は自己責任でお願いします。
Dr.オースタ「愛しき「零(レイ)」よ…未来…いや、「人類の過去」は、お前たちに頼んだぞ…」
オブザーバー零「審判者さま…!」
そもそも
この男のことについて語る前に、まずアズールレーンの勢力について軽くおさらいしておこう。
アズールレーンには現在、次のような勢力の存在が確認されている。
・排他的で攻撃的なMETA
・攻撃的ではないMETA
・エックス
現在、侵略者エックスだけが劇中未登場の存在であり、テンペスタはほとんど何にも干渉してこないため、それ以外の勢力が五つ巴になって争っている状況である。状況は刻一刻と変化しており、かつ我々指揮官の元では、このうちアズールレーン、レッドアクシズ、テンペスタ、非攻撃的なMETAの所属KAN-SENが仲良くいっしょに戦っている。そのため、実質三つ巴の状態で戦っていることになる。
では、そもそもMETAやセイレーンは、なぜ生まれ、何のために地球に押しかけて来たのだろうか?すなわち、我々はそもそも、なぜセイレーンに侵略戦争を仕掛けられているのだろうか?
その全ての鍵を握る人物、それこそが「審判者」ことDr.オースタなのである。
概要
「審判者」という呼称は、Dr.オースタ、およびその仲間たち(劇中にはもう一人、Dr.アンジュという女が出てきている。また、他にも数人の人物の存在が示唆されている)の総称である可能性がある。
そのため、これ以降「審判者」という呼称は、「Dr.オースタ単体」、「Dr.オースタとその仲間たち全員」、両方の意味を区別せず使用している可能性があることをご了承願いたい。
審判者、Dr.オースタは白髪をオールバックにしてポニーテールに結び、前髪の一部が1対の触角のように飛び出ている、黒縁のメガネをした中年~壮年期くらいの研究員の風貌をした男である。本名は不明。
この男こそが、かつてセイレーンを産み出した「ソウゾウシュ」であり、セイレーン指揮官の友人、もしくはセイレーン指揮官自身であると同時に、メンタルキューブを発明してMETA化因子を組み込んだ張本人である。(ヘレナ(META)の発言内容などから、「ソウゾウシュ」の正体はDr.アンジュであるとする説もある)
北方連合の同名人物との関係
METAが関わるストーリーなどを読んでいると、ゲーム本編の指揮官が北方連合で、Dr.オースタらにまつわる資料を閲覧したことが語られている。順当に考えるとこの資料、本編開始以前のものだったように描写されているが、セイレーンが持ち込んだ資料の可能性もある。
果たして、この資料に記されたDr.オースタらはセイレーンの誕生に関わっていたのだろうか?それとも、セイレーン誕生とは関係ない、本編世界側の並行同位体なのだろうか?具体的な情報が全くないため、現在この資料の正体と、そこに記された人物の正体は何もわかっていない。
アンチエックス
詳しくは当該項に譲るが、セイレーンの正式名称は「アンチエックス」。実質Dr.オースタの娘たちであり、Dr.オースタの故郷の世界における、対外宇宙戦争の最後の切り札でもあった。
この時審判者たちの世界に侵略戦争を吹っ掛けてきた存在が、現在便宜的に「エックス」と呼称されている。
しかし、セイレーンの総力をもってしてなお「エックス」はあまりに強かったらしく、ついに文明は滅亡の一途を辿り始め、「人類」は絶滅の窮地に立たされる。
もはや打つ手なしとなったDr.オースタの最後の手段、それはオブザーバー零たちアンチエックス=セイレーン軍を時空を超えてどこかの世界に逃がし、果てしない因果を超えてあらゆる世界のあらゆる「人類」に「再現」を行い、いつかアンチエックスの後を追ってきた侵略者「エックス」を返り討ちにできる「人類世界」を産み出し、絶滅の未来を回避しようというものだった。
鏡面海域
では、Dr.オースタはどうやってセイレーンを別世界に移動させようとしたのだろうか?その手段こそ、「鏡面海域」である。これは某世界の破壊者様が使う「オーロラカーテン」と似た原理のワームホールであり、この鏡面海域とその発生制御機構「時間跳躍装置」を使うことで、艦隊まるごと別の世界に移動することができる。
セイレーンはこれを使って、あらゆる並行世界に行くことができるのである。
ボノム・リシャール(META)
審判者はそれ以外に、早くもKAN-SENの開発研究も行っていたようで、その時生まれたものの1体が、後に「ボノム・リシャール(META)」になったと思われる。それは言葉は話せるものの話は通じず、ただ殺戮衝動のままに猛威を奮うだけの存在と化している。
そして、Dr.オースタは後に、このボノム・リシャール(META)によって殺されることとなる。
エックスの正体
では、審判者とセイレーンたちを滅亡に追い込んだ侵略者「エックス」とは、何者だったのだろうか?
Dr.オースタたちの話を聞く限り、それは時空を超えて移動する能力があるらしく、おそらくは高次元の存在であろうことが推測できる。
が、案外それが、セイレーンやボノム・リシャール(META)のような存在であろう可能性は否定できない。
少なくとも高雄(META)とボノム・リシャール(META)は明確に害意と敵意のままに戦っており、(初代?)コードGはまだマトモな方だったりする。
また、Dr.オースタが初めて開発したメンタルキューブも、Dr.アンジュ曰くその世界に落ちてきた隕石から作られたものだという。では、本当にメンタルキューブの原料になった隕石は、審判者たちの世界のものだったのだろうか?それはエックスと何か関係はなかったのだろうか?
現在、エックスの正体と、初代メンタルキューブの出自について、確かなことは何もわかっていない。
セイレーンが関わった並行世界
現在、セイレーンが関係している並行世界は多数確認されており、それぞれに世界観や陣営間の関係などは大きく異なる。以下は、2023年時点で、根の部分で繋がっていると思われる世界。そこに存在する同名の者たちは全員並行同位体の関係にあると考えられる。
・Dr.オースタたちの世界
セイレーンやボノム・リシャール(META)たちの故郷。「エックス」と呼ばれている侵略者に滅ぼされた。
・ゲーム本編の世界
本編、準本編イベント、セイレーン作戦の世界。多数の勢力が複雑にいがみ合っている。
・META化したKAN-SENたちの世界
ヘレナ(META)や余燼たちの世界。ゲーム本編世界よりもセイレーンの侵略で文明が衰退している。ヘレナ(META)の発言内容やボノム・リシャール(META)の存在などからDr.オースタたちの世界と同一の世界だった可能性がある。一方、グナイゼナウ(META)などが使う「枝」という話の内容などからすると、META化した世界が複数存在している可能性もある。
・プレイヤー指揮官の世界
「そもそも」の項で紹介した三つ巴の世界。アズールレーンとレッドアクシズは特にいがみ合っているわけではない。またMETA KAN-SENたちの中に「余燼」が存在せず、ただ「協力的なMETA」と「敵対するMETA」に分けられている。
・クロスウェーブの世界
METAのいない世界。皆非常に仲が良い。あまりに平和すぎてセイレーンが呆れてる。
・アニメ版の世界
特別計画艦もいない世界。赤城、加賀、エンタープライズが特殊能力を持っている。
・それ以外の世界
その他。各アンソロジーの世界、加賀が戦艦のままの世界、みんなロリ化してる世界、コラボ世界、各プレイヤーによる二次創作の世界などなど。世界観は各々によってバラバラ。METAや特別計画艦はいる世界もいない世界もある。
Dr.オースタの最終目標
では、こんなにもセイレーン軍を使って過去改変で並行世界を大量に分岐させたり、様々な並行世界に介入したりして、審判者は一体何がしたかったのだろうか?
彼がMETA化の因子を組み込んだ理由。それはKAN-SENの「ヒト」と「フネ」の要素をどちらかを強めた場合、KAN-SENが通常では考えられない強さを誇ることを発見したからであろう。
しかし、ある段階までMETA化が進行してしまうと、やがて心を失い、殺戮兵器と化してしまう。
どうすればMETA化をコントロールしつつ、エックスに対抗し得る力を完成させられるのか?壊滅寸前の審判者が注目したのが、KAN-SENの「ヒト」の要素だった。
アンチエックスよりも強く。METAよりも強靭に。強さと心を併せ持つ「それ」が、いつか侵略者に打ち勝つ未来を産み出すと信じて。
かくして審判者が無数の並行世界に放ったセイレーンたちは、自ら侵略者となりながら、いつか自分たちを超えてエックスに対抗し得る、究極の力を産み出すために暗躍を始めることになる。
関連項目
暁美ほむら、神崎士郎:延々と過去を繰り返し、自分の納得のいく答えを求めて戦い続けている。
隼坂怜:本当の侵略者と戦うための仮想敵を産み出して送り込んだら、それが世界を滅ぼしかけた別世界の似たような存在。Dr.オースタとの決定的な違いは、自分が撒いた種で災厄が起きているにもかかわらずその結果を聴いて嬉々としていたサイコパスであること。少なくともDr.オースタはそこまで人間の心は捨てていない。
もしもボックス:自分が望む並行世界を産み出すアイテム。Dr.オースタはセイレーンにもしもボックスの役目を与えたようなものである。
覚醒竜センティ:自分が納得できる戦力を求めて暗躍していた。
宇宙恐魔人ゼット:Dr.オースタがセイレーンとKAN-SENたちに求めていることは、ものすごくざっくり言うとつまりこういうことである。