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ボノム・リシャール(アズールレーン)

ぼのむりしゃーる

ゲーム『アズールレーン』に登場するKAN-SEN(キャラクター)のひとり。モチーフは、アメリカ海軍のエセックス級航空母艦「ボノム・リシャール」。
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この記事にはゲーム『アズールレーン』の世界観の根幹に関わるネタバレがあります。




























概要編集

ゲーム『アズールレーン』に登場するKAN-SEN(キャラクター)のひとり。

2024年1月現在、プレイアブルなキャラクターとしては実装されていないが、イベントストーリー、およびセイレーン作戦で入手できる「特殊情報記録」の中でその存在と経緯が語られている。


作中には現状、元々のKAN-SEN「ボノム・リシャール」とそれがMETA化した存在が登場している。本記事では前者を「ボノム・リシャール」、後者を「ボノム・リシャール(META)」と呼ぶこととする。


前提知識編集

まずアズールレーンの世界観について説明しておく必要がある。

アズールレーンの世界はいわゆるパラレルワールドの形をとっており、それぞれの世界線は「枝」と呼ばれる。このうち重要なのは、

  1. セイレーン作戦の特殊情報記録で言及される世界
  2. チュートリアル、およびイベントストーリーの出来事があった世界

の2つ。順に解説する。

  • セイレーン作戦の特殊情報記録で言及される世界

この世界ではユニオン北方連合(それぞれ「連邦」「戦線」と呼ばれているが、それが国家を指すのかその隷下にある軍事組織を指すのかは不明確)の対立が続いている。

エックス」なる謎の存在によって壊滅状態に陥っており、これに対抗すべく人類は「アンチエックス」、すなわちセイレーンを他の「枝」に送り込んで干渉させ、エックスに対抗できるような人類の進化を起こそうとしている。(このあたりの経緯はセイレーンの個別記事も参照)

  • チュートリアル、およびイベントストーリーの出来事があった世界

アンチエックス=セイレーンの干渉を受けた「枝」のひとつ。プレイヤーの分身たる指揮官が見ている世界はこれ。


以降、便宜的に前者を「大元の世界」、後者を「イベントの世界」と呼ぶ。


ボノム・リシャール編集

Skebリクエスト⑨

「連邦」に所属する航空母艦KAN-SEN。

イベントストーリーより、一人称はひらがなで「ぼく」。


大元の世界で最初期に誕生したKAN-SEN。

就役後、ユニオン海軍の公式スポークスマンに就任し、SNSはじめメディアへの露出も積極的に行った。その後連邦と戦線がバミューダ海域で行う合同演習にあたり「Division 13」(とある人物によれば「KAN-SENがヒトについて学び、ヒトと信じ合う心を持たせるため」の施設)へ転属となる。


しかし迎えた合同演習で、ボノム・リシャールは突如暴走。ユニオン・北連双方の艦船(普通の水上艦)を見境なく襲いだした。

この際の生存者の証言によれば、水上艦を襲っていたのは「黒い竜巻」であり、またボノム・リシャールが竜巻そのものだったという。

残存艦艇の反撃により鎮圧こそされたが、以降は行方不明。

事件後、ボノム・リシャールについては徹底的な緘口令が敷かれ、ネット上からの記述の抹消、映像記録の接収、連邦・戦線の共同声明による事件自体のもみ消しなどが図られた。


ボノム・リシャール(META)編集

センシティブな作品


META化したボノム・リシャールと思われる存在。

イベントの世界にたびたび登場している「黒い竜巻」の正体とされる。大元の世界のボノム・リシャールとの関係性は今のところ不明。

アンチエックス=セイレーンに対しては敵対的行動をとり、一方で指揮官の艦隊とも事実上敵対しており、その真意もまた不明である。


レナウン(META)によれば、オブザーバー零をもってしても素体に接続できず、再現できない存在。そのため実際のところMETAですらない何かである可能性すらある。

ただMETAについては自分が最も詳しい、という旨の発言をしているため、何らかの深いかかわりがあることは確実。


史実解説編集

モチーフになったのは、アメリカ海軍エセックス級航空母艦14番艦「ボノム・リシャール」(USS Bon Homme Richard, CV-31)。1943年2月1日起工、1944年4月29日進水・同年11月26日就役。

第二次世界大戦朝鮮戦争ベトナム戦争のすべてに参加した唯一の航空母艦として知られる。

艦名はアメリカ海軍の草創期に活躍した軍人、ジョン・ポール・ジョーンズが駆ったフリゲート艦「ボノム・リシャール」から受け継いだもの。さらにたどると、ベンジャミン・フランクリンが「プア・リチャード」の変名で出版した『貧しきリチャードの暦』にちなむ。

英語読みの「ボンノム・リチャード」ではなくフランス語読みなのは、初代がもともとフランスの船だったためである。


元々「ボノム・リシャール」の名はエセックス級の「CV-10」につけられる予定だったが、CV-10は別の名前に変更となり、その結果ボノム・リシャールはCV-31にスライドしている。


就役後1945年6月から実戦に参加、第38任務部隊の一員として主に沖縄方面への攻撃と本土空襲に当たった。

終戦後は復員輸送を行ったのち一度予備役入りするが、朝鮮戦争に合わせて1951年1月に再就役。1952年5月から12月にかけて作戦に参加した。この際、制度変更に伴い艦種が「攻撃型空母」となり、ハルナンバーも「CVA-31」に改められた。

ちなみに朝鮮戦争に参加した空母のうち太平洋戦争を経験しているのは3隻だけで、ボノム・リシャールはその一隻だった(他は同じくエセックス級の「エセックス」とインディペンデンス級の「バターン」。この二隻はどちらもアズールレーンに参戦している)。


朝鮮戦争を「早上がり」したボノム・リシャールは1953年5月にドック入りし、アングルドデッキ化・ジェット機運用能力追加などの近代化回収を施される。1955年9月に二度目の再就役となり、第七艦隊の一員として太平洋に展開した。


その後1965年から、拡大しつつあったベトナム戦争に参戦。いわゆる「北爆」の一翼を担った。

「トンキン湾事件に関与した」との風説もあるが、正しくは事件に関与したのはボノム・リシャールではなく姉妹艦「タイコンデロガ」である。


ボノム・リシャールは1971年7月に最終的に退役しモスボール化、それからおよそ20年後の1992年3月にスクラップとして売却された。生涯で受けた従軍星章(バトルスター)は計16(第二次世界大戦1、朝鮮戦争5、ベトナム戦争10)であった。


その後、名前はワスプ級強襲揚陸艦の6番艦(LHD-6)に受け継がれた。何の因果か、朝鮮戦争で肩を並べたエセックスとバターンも同じくワスプ級強襲揚陸艦に名が受け継がれている。


関連タグ編集

アズールレーン

アズールレーン(勢力) ユニオン(アズールレーン) / META(アズールレーン)


艦番号艦名備考
1番艦エセックス
2番艦ヨークタウンII先代:ヨークタウン級1番艦
3番艦イントレピッド
4番艦ホーネットII先代:ヨークタウン級3番艦
6番艦タイコンデロガ
9番艦バンカー・ヒル
14番艦ボノム・リシャールプレイアブル未実装
21番艦シャングリラ

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