cv:道井悠
概要
監獄都市バルドゥークで監獄に投獄されたアドルが出会った謎の女性。
左半身の義手と義足が特徴的であり、常にフードをかぶっている。
特殊な拳銃を所持しており、この銃から放たれた「魔弾」が命中すると、命中した相手は「怪人(モンストルム)」になる。
序盤では脱獄したアドルに魔弾を放ち、彼を「赤の王」へと変貌させた。
冷徹に怪人達に指示を与える一方で、彼らに謎めいた助言を残している。
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ここから先は物語の核心に関わるネタバレが含まれます!
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彼女の正体は、500年前に起きた百年戦争をグリアの勝利に導いた「聖女」ロスヴィータのホムンクルス(複製人間)。
作成したのは、当時のロスヴィータ軍の副官であった青年貴族の錬金術師で、上官としてのみならず、一人の男性としても彼女を思慕していた事が作成の背景にある。
しかし、ロスヴィータは既にブリタイとグリアの密通者の謀略による異端審問で火刑に処されており、材料となる肉体が用意できなかった為、彼女が大切にしていた人形「アネモナ」に錬金術で生み出した魂を定着させる形で自我を与えた。そうして得られたアネモナの記憶にあったロスヴィータの存在から彼女の魂を錬成し、その魂とロスヴィータの遺髪からアプリリスが生み出されたのである。
その後は、グリムワルドの夜を戦う代々の「戦士達」を養育・援護していたが、十数年前に前任の戦士が力尽きてしまう。跡を継ぐ者達のホムンクルスは既に生み出されていたが、幼すぎて戦える状態ではなかった。更に、彼女と共にグリムワルドの夜の戦士を育てていた錬金術師が15年前に謎の失踪を遂げ、彼女だけでは彼らを育てられなかった為、やむを得ず戦災孤児の中に紛れ込ませる形で養子に出し、彼らはそれぞれの家庭や孤児院に引き取られて育った。それが現在の怪人達である。
そして、彼らが怪人として目覚めるまでは一人でグリムワルドの夜を戦う事を選び、孤独な戦いを続けた。左半身の義手・義足はその傷跡(本人曰く「勲章」)である。
しかし、7章終盤で錬金術師の協力者であった騎士団長の狙いを知り、止めに現れた際、彼の刃に体を貫かれて一度は死亡する。しかし、ホムンクルスであった彼女には大量にスペアの体が用意されており、8章終盤でその体に魂を移されて蘇り(ここから義手・義足ではなくなる)、怪人達の前に現れ、真相を説明。アドルや怪人達と共に錬金術師及び彼の生み出した存在を食い止め、バルドゥークに平穏を取り戻した。
全てが終わった後は、錬金術師を介護する生活を静かに送っている。