概要
日本のライトスタッフから1991年5月24日に発売されたPC-9801用ロールプレイングゲーム。
主人公シオン・アスマーンが落下した謎の巨大隕石を見に行ったことがきっかけで、宇宙を舞台とした動乱に巻き込まれるストーリー。
人気を博し、X68000、FM-TOWNS、メガCD、PCエンジン等様々な機種に移植された。
登場人物
- シオン・アスマーン
主人公。18歳。惑星ホムのコスマの町に住むマーズ人の少年。開拓家の父にあこがれ宇宙に乗り出すことを夢見ている。ガールフレンドのショーコに誘われて隕石落下現場を見に行ったことで、宇宙の滅亡をかけた戦いに巻き込まれる。
性格は温厚で気の弱い面があるが、いざというときの決断は素早く頼りになる。
戦闘では、序盤は銃による攻撃が中心だが、惑星ステア攻略時に覚醒した後は近距離攻撃で前衛で戦うことになる(銃が装備できなくなる)。
- ショーコ・ペンローズ
ヒロイン。物理学博士マモン・ペンローズの娘。マーズ連邦圏で五指に入るほどの才女。周囲からおてんばで気が強いと思われがちであるが、精神的に脆い一面を持つ優しく愛らしい少女。
シオンと共に隕石見物に向かったことがきっかけで、シオンとともに戦いに巻き込まれていくことになる。
母親はショーコが物心つくころに死別して、父親と二人暮らしをしている。そのため、父との繋がりが非常に強い。
戦闘では、後方から特殊能力で攻撃や回復するサポートキャラ。回復系(ヒーリング)や移動系(テレポート・ロケーション・インビジブル)は重宝する。
- カル
シオンの家のお手伝いロボット。ジドの友人スクラップ・ジョーにより作られた旧型汎用家庭型学習ロボットで、幼かったシオンの教育係兼友達として共に長い時間を過ごしてきた。隕石落下後、もぬけの殻となっていたシオンの家に唯一残されていたため、行動を共にすることになる。ロボットとしては旧型のため、性能不足で間の抜けた行動をとることもある。旧式のロボットだが、戦闘での性能は高めで、前衛の盾として活躍する。
- スクラップ・ジョー
本名はジョー・コンプスン。シオンの父ジドやショーコの父ペンローズ博士とは旧知の間柄。スクラップ同然のパーツから様々なメカを作成することができる天才メカニック。シオンの家のお手伝いロボット・カルもジョーが製作した。
シオンとショーコの冒険に加わり、ジョーが作った宇宙船「スクラップ二世号」こと「アトライア」で、一同は宇宙を冒険することになる。
戦闘では多くの「銃」を自在に使いこなす。
- ウェルダ・ミュレッツ
マーズ連邦宙軍コズミックホーク所属。「チャウ・スノーミュ(コズミックホーク・マーズ連邦宙軍)」のエース戦闘員でミュータント。最新鋭の超小型スーパーコンピューターを内蔵しているため、非凡な能力とゾリアス人特有の様々な精神波を扱う。
お目付け役としてシオン達と行動を共にする。
精神的な屈折があり、誰にも心を開かない孤独な戦士である。
元はゾリアス宙軍参謀のベック・ゴーギャンとマーズ人の娼婦の間に生まれたが、奇形児として誕生したため、生命維持システムを埋め込まれる。その後、機械との適応性に目を付けたマーズ軍に徴兵されてサイボーグ化手術を受けたことで、ミュータント戦士として生まれ変わった。
軍のエース戦闘員でサイボーグのため、戦闘では初期から高い戦闘能力と体力を持つ。
- ルシア・アスマーン
シオンの母親。隕石落下に伴う一連の事件の直後、行方不明になる。サブキャラの中で長期にわたりパーティに参加するが、身体的には平均以下のため戦力にはならない。
- マモン・ペンローズ博士
ショーコの父親。高名な物理学の博士。シオンの父のジドらと共に隕石の調査に向かったが、カーマに精神を乗っ取られてゾリアスの尖兵となる。「ゾリアス帝国星軍前線基地(惑星ボレダ)」から「ノーザン砦」までパーティに加わるサブキャラだが、戦闘では、特殊能力は「キュア(味方単体の状態を治療する回復スキル)」しか持たず、戦闘用の特殊能力を持たない。
- デューク・ギーデル
黄金のマスクをかぶり、全身を鎧とマントで覆い隠した赤毛の青年。ウュリア王国の騎士。ウュリア国王イールの命を救ったことで重用されるようになり、イールの命に従ってシオンと行動を共にする。「マモン保護(ノーザン砦)」から「ラッセルガイヤー(1回目)」までパーティに加わるサブキャラ。戦闘では「短剣」「長剣」を使い、前衛から中衛で活躍する戦闘要員。