概要
CV.大沢たかお
「レイトン教授と悪魔の箱」に出てくる謎に包まれた中性的な美青年。タイトルになっている「悪魔の箱」と深く関係があるとされている。中性的な外観に反して性格はやや強情。
フォルセンスの街では吸血鬼(ヴァンパイア)と噂され、執事のクロイと共に町はずれの森の奥深くの屋敷に住んでいる。軽くカールしている金髪に緑色の目が特徴的。
かつてフォルセンスの街を発展させたフェルーゼン伯爵の長男であり、弟にフレデリックがいる。親子関係は悪く、良好だった弟も父親に反発して家出している。婚約者にソフィアという美女がいたが、街を出たため成就は叶わなかった。
パッケージに写っている重要人物だが終盤まで触れられることはなく、名前が登場するのも最終エリアの街「フォルセンス」からである。
ストーリー終盤に屋敷を訪れたレイトンとルークを出迎える。悪魔の箱を見せられるが、持ち主ではないと答え、彼らに寝室を案内する。ひとまず話の通じる相手で安堵するレイトンたちであったが…
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※以下、ネタバレ。
しかし、それはアンソニーによる罠であり、レイトンとルークは捕縛されてしまう。辛うじて脱出したレイトン達は謎の少女カティアと出会う。レイトンを発見したアンソニーは再び襲いかかるが、かつての恋人ソフィアとよく似たカティアを見て動揺する。ソフィアと思い込んだアンソニーはカティアを誘うが、レイトンの方へ逃げてしまう。これに怒ったアンソニーはレイトンに決闘を申し入れる。中々決着がつかずお互い疲れ始めた中、カティアに制止され、彼女から驚くべき事実が明かされる。
アンソニーの正体は、街の開発による穴の掘削から出た、幻覚作用のある臭気によって、若く見えていた老人であり、レイトンたちがこれまできた街の住民、物体なども全て幻覚によって描かれたものであった。街に残るアンソニーに対して婚約者のソフィアは出ていってしまうが、アンソニーを嫌ったわけではなく、壊滅状態の街から子供を守る為であった。そして、ソフィアは昨年亡くなったことも告げられる。ヴァンパイアという噂に関しては家の財産を守る為アンソニー自ら流したものである。父親との対立も過剰な穴の発掘に聞き入れずに強行したため。弟のフレデリックは家出後にモレントリー急行を設立し、パッポラッチ社長として成功を納めていた。パッポラッチが悪魔の箱を探していたのも生き別れた兄と再会する手がかりになると考えたためであった。
しかし、ソフィアの死を知らされたアンソニーは取り乱し、レイトンとの戦闘を意地でも続けようとするが、その反動で屋敷が崩壊し、脱出後フォルセンスの街が幻覚から解放され、老人の姿に戻る。
50年前からソフィアを待ち、悪魔の箱に手紙を隠し送るが、欲望に憑りつかれた人々に妨害され、結局返事は来なかった。そのことから、人を憎むことで彼女への愛を保とうとしていた。しかし、特殊な開け方によって開かれた悪魔の箱には晩年のソフィアからの手紙が入っていた。悪魔の箱がソフィアに届いていたことを知ったアンソニーはその場で泣き崩れた。その後は弟と50年ぶりの再会を果たしている。