「レイトン!
お前は前から気に入らなかった!」
CV:稲葉実(全作品共通)
概要
「不思議な町」からレイトンシリーズ初期3部作にレギュラー出演している、レイトン教授をライバル視している天才科学者。二股に分かれた角のような立った髪型と口ひげ、襟の立ったコートが特徴。
短気且つ強欲な性格で、嫌がらせ目的でロンドンを騒がせた事もある相当なひねくれ者。初期作では自分の計画を阻む者には容赦が無く、「不思議な町」ではそれが顕著に表れている。
一方でチェルミー警部の目の前で悪魔の箱を盗んだ事を高々と吐露するなど間抜けな一面も持つ。
彼の製作したメカは某キャラクターを彷彿とさせるデザインではあるものの、どれもこれも高性能または先進的で、天才の自称に恥じないレベルの技術力を有している。
しかし惜しむべきかな、本人はそれらの発明をしょうもない悪事や功名心に使ってばかりで、レイトン曰く「科学者としては優秀だったが、精神の邪悪さから学会から追放されてしまった」との事。
実はグレッセンヘラーカレッジの出身にしてアンドルー・シュレーダー博士を師に持つ、言い換えれば"レイトンの兄弟子"という実はかなり身近な人物だった。
しかし専攻している学科が違った事もあったのか、レイトンは当時ポールという名前の先輩がいる位にしか彼のことを知らなかった模様。
何かとレイトンを目の敵にしている彼だが、その根本的な理由は意外にも失恋である。
学生時代、彼は同大学在籍のクレア・フォーリーに片思いをしていたが、偶然なのかストーカーをしていたのか、クレアとレイトンが両想いとなった場面を目撃してしまう。
この際ヘアスタイルが変化するほどのショックを受けたが、その失恋のショックがレイトンへの怒りへと転じ、彼を目の敵にするきっかけとなったのだ(ただし、元々両想いだった上先に思いを打ち明けたのはクレアの方なので、実質ポールによる一方的な逆恨みである)。なお、レイトン自身はポール本人から言われるまでこの事実を知らなかった。
そうして彼は「不思議な町」を発端として3部作及び劇場版、そして時が過ぎた「ミステリー探偵社」においてもレイトンと対峙する事となる。
科学の技術以外にもマスクによる変装術にも長けており、男女問わずどう見ても頭身が合わないような人物(アロマ等)にも化け、声も違わずに成りすます事が出来る。
だが何れもレイトンに見破られており、脱ぎ捨てていったマスクの一つはルークが回収してコレクションにしていた(おまけに渡米の際にも持って行った)。
初登場の「不思議な町」ではアレン・ラインフォードの遺産を手に入れるためにチェルミー警部に変装し、たまたま倒れていたロイを利用して殺人事件に仕立て、レイトンを陥れようするが、逆に正体を暴かれて一時退散。その後レイトンに復讐するが、反撃され失敗に終わる。
「悪魔の箱」ではドロップストーンでアロマに変装して、幻の都市フォルセンスにたどり着くことに成功する。レイトン、ルークから違和感を感じさせないほどの演技力を見せ、終盤まで気づかれることはなかったが、ある発言をきっかけにレイトンに正体を暴かれ、同席していたチェルミー警部に追い回されることとなる。なお、本作では稲葉氏によって発される台詞が非常に少ない上に分かりにくい。前作とは違い悪事の規模が大きく下がり、小悪党な一面が強まった。
「最後の時間旅行」では一時的に協力体制を敷くこととなる。過去の悪行を知るルークは当然拒否反応を示し、裏切るのではないかと心配していたが、本作ではレイトンに協力的でレイトンの愛車(実際は未来Ver.の為に用意された物だが)を改造し、空を飛べるようにするなど中々の活躍を見せた。アロマをアロマちゃんと呼んだり、ルークとの知恵比べで負けた際素直に認めたりするなど「不思議な町」時代に比べて丸くなったような描写がされている。
未来編「ミステリー探偵社」ではローザの回想に登場。
相変わらず悪党の道を進んでいるらしく、「大秘宝レリクス」へと繋がる石・レリックストーンの一つを所有しており、秘宝のナゾを追う途中で同じく調査をしていたルークを拉致、監禁し、自身はロンドンの大英博物館の館長に成りすましていた。
しかし、ルークの残した手掛かりを辿ってやってきたレイトンに全てを看破され、変装も見破られた事で敗北し、レリックストーンも奪われてその場から逃走していった。