イギリス陸軍近衛師団麾下の各部隊に所属する兵士であり、君主の警護や衛兵任務だけでなく、一般部隊と同様に実戦部隊としての任務もこなしており、そのための訓練を受け、最新の装備も支給されている。
現在でも、バッキンガム宮殿やウィンザー城等において英国陸軍の近衛兵が衛兵勤務に就いている。衛兵は直立不動の姿勢で警衛を行い、衛兵交代式は観光資源の一つとなっている。歩兵部隊の正装は赤い上着に熊の毛皮の帽子で有名であり、連隊によって制服のボタンの配列と帽子の飾りに差異がある。騎兵部隊はジャケットの色が連隊により異なる。
不動の掟
門番となっている近衛兵は、直立不動で護衛に努めなければならず、これを破ると懲罰の対象となりえる。この厳しい掟を破って市民を助ける「やさしい兵隊さん」の像がイギリス児童文学などでみられる。