概要
イヴ・タンギー(Yves Tanguy)とは、20世紀のフランス出身の画家。主にシュルレアリスムを描いた。
1900年にフランスで生まれる。
二十代の初め頃、シュルレアリスムの先駆者ジョルジョ・デ・キリコの絵画を目にしたことで大きな影響を受け絵画を描き始める。
妻のケイ・セージも同じくシュルレアリスム画家である。
作風
昼とも夜ともつかない砂浜を思わせる場所で、人工物にも生物にも見える奇妙な物体を配置したものを写実的なタッチで描く。
シュルレアリスムの代表的な画家サルバドール・ダリやマグリットなどが多彩なモチーフや題材を組み合わせることで超現実的、幻想感、いわゆるシュールな感覚を引き起こすのに対して、タンギーは更に前衛的でもはやモチーフがあるのかないのかすらわからないスタイルで描いている。
一方で不穏な空、屹立する物体が地面に落とすくっきりした影など,キリコやダリに通じるシュルレアリスム絵画共通の様式も取り入れている。