エリック・アイドル
えりっくあいどる
1943年にイングランドのサウス・シールズに生まれた。父親は2歳の時に事故死。
後に、ケンブリッジ大学へ入学し、英文学を専攻。卒業後、キャバレーでの下積みを経て、ラジオやTVの台本の執筆をするようになり、後のメンバーであるマイケル・ペイリンやテリー・ジョーンズと出会う。
1969年にアイドルは他の5人のメンバーと共にモンティ・パイソンを結成、BBCにてTVシリーズ『空飛ぶモンティ・パイソン』の放送が開始された。パイソンの中でのアイドルは一匹狼であり、一人で台本を執筆するのが特徴であった。「しゃべり」重視の、言葉遊びやワンライナー・ジョークをテンポよく織り交ぜた短いスケッチを多く書いた。また、ミュージシャンでもあるアイドルは、歌を混ぜたスケッチ、訛りなどのクセのあるしゃべりかたの物まねがうまく、数々の有名人をネタにしたキャラクターを演じている。代表的な出演スケッチに「ナッジナッジ(ちょんちょん、このお!)」「などがある。その後のパイソン映画にも出演した。
アイドルはビジネスにも長けており、レコードや本の類の考案者はアイドルである。
アイドルは、パイソンの音楽面で大きな役割を担っていた。彼が作詞、作曲して歌った『ライフ・オブ・ブライアン』のエンディング曲「Always Look on the Bright Side of Life』はヒットを記録したほか、「Galaxy Song」「Eric the Half-a-Bee」などの名曲がある。
スケッチ中では長身のジョン・クリーズ(196cm)やグレアム・チャップマン(188cm)と写っている印象で小柄という印象が強いが、彼自身も183cmとそれなりに長身であった。
その後は、親交のあるビートルズのパロディバンドであるラトルズを結成するだけでなく、俳優や声優、歌手として成功をおさめている。2011年、来日し会見、2012年のロンドン五輪の閉会式では歌を披露した。